ロボット掃除機を導入する家庭は年々増加傾向にあります。
自動で床の掃除をしてくれるロボット掃除機は、登場直後こそ「高価な家電」というイメージがありましたが、最近ではリーズナブルなものも販売されています。最新のロボット掃除機には便利に使える機能が多数搭載されているので、ぜひ複数の機種の性能を比較してみましょう。
この記事ではロボット掃除機の購入を検討している方向けに、選び方を詳しくご説明いたします。また、メーカーごとに人気のロボット掃除機も紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。
ロボット掃除機の種類
ロボット掃除機というと多くの方がゴミを吸引するタイプを思い浮かべると思います。これに加え最近では、水拭きができるタイプのロボット掃除機も増えてきました。
まずはロボット掃除機の種類ごとに特徴を見ていきましょう。
吸引タイプ
吸引タイプとは、床のゴミやホコリを吸い取るオーソドックスなロボット掃除機のことです。ロボット掃除機に床掃除を任せれば、自分で掃除機をかける手間が省けます。
吸引タイプの掃除機には、吸引力の高いものや運転音が静かなもの、床素材の種類を検知して掃除方法を変えるものなど多数の種類があります。
水拭きタイプ
水拭きタイプとは、床の汚れをモップやお掃除シートでしっかりと拭き取ってくれるロボット掃除機です。水拭きタイプは、床のベタつきや食べこぼしが気になる方、ペットを飼っている方におすすめです。
吸引&水拭きタイプ
吸引機能と水拭き機能を状況に応じて使い分けながら掃除してくれるロボット掃除機も増えています。ゴミをしっかり吸い取ったあとに拭き上げをしてくれる2wayタイプのロボット掃除機があれば、掃除の負担が大きく軽減されます。
最新のロボット掃除機にはどんな機能が搭載されている?
ロボット掃除機の機能性は年々向上しており、数年前までは考えられなかったような斬新な機能を搭載した機種も増えてきました。
ここからはロボット掃除機に搭載されている人気機能を紹介していきます。
自動ゴミ収集機能
ロボット掃除機の付帯するホームやステーションには、ゴミを自動で回収する仕組みが備わっていることがあります。ステーションの収集機にゴミを圧縮して溜められる機能がついたロボット掃除機を選べば、こまめにゴミ捨てを行う必要がなくなります。
スマホ連携(Wi-Fi)機能
Wi-Fi対応モデルやスマホアプリ連携モデルを選ぶのもおすすめの方法です。
ロボット掃除機をスマホと連携させれば、在宅中だけでなく留守中にもロボット掃除機を動かすことができます。また、Wi-Fiを使って複雑な設定を行える機種もあります。
段差検知、衝突防止、進入禁止機能
留守中にロボット掃除機を運転させるときには、「段差から落下したり壁に衝突したりするのでは?」と不安を感じるかもしれません。安心してロボット掃除機を使うためにも、段差検知や衝突防止といった機能がついた機種を選びましょう。
また、進入禁止機能が搭載されたロボット掃除機を選び、掃除が不要なエリアを指定しながら使うのも便利です。
間取り把握(マッピング)機能
内蔵されたセンサーやレーザー、カメラなどを使って自動マッピングを行うロボット掃除機もあります。
マッピングとは、室内の構造をマップとして把握する機能のことです。マッピングをすればロボット掃除機の無駄な動きが減り、より効率的に掃除できるようになります。
自動充電
ロボット掃除機は充電式なので、広い場所を掃除していると充電切れが起きることがあります。最近では、バッテリーの減りを把握して自動でホームに戻り、給電を行える機種が増えてきました。
給電後に続きから掃除を再開する機種を選べば、安心して掃除を任せられます。
【吸引タイプ】おすすめのロボット掃除機
ここからは、ロボット掃除機のおすすめ機種を紹介していきます。まずは、スタンダードな吸引タイプを6種類、見ていきましょう。
パナソニック「ルーロ」MC-RSF1000
パナソニックのルーロは部屋の隅までキレイにできる三角形の形状が特徴的です。独自開発のクリーンセンサーには、ゴミが多いときに自動パワーアップする機能もあり、効率よく掃除ができます。
ルーロに内蔵されているセンサーは障害物を検知して上手に避けて走行するので安全です。大きな段差はセンサーで検知し回避しますが、小さな段差であれば自動でリフトアップして乗り越えられる仕組みになっています。
パナソニック「ルーロ ミニ」MC-RSC10
パナソニックのルーロミニは、ルーロに比べて本体面積が40%カットされたコンパクトなロボット掃除機です。ルーロと同じ三角形状なので部屋の角や壁際までしっかりと掃除ができます。
ルーロミニはコンパクトですがその性能はルーロとほぼ変わりません。ゴミの多い場所を集中的に掃除するクリーンセンサーやスポットモードのほか、障害物を自動で避ける超音波センサーなど便利な機能が多数搭載されています。
エレクトロラックス「Pure i9.2」PI92-6DGM
エレクトロラックスのロボット掃除機は見た目がスマートで機能性も高いことから高い評価を集めています。
トライアングル・トリニティ・シェイプと呼ばれる三角形構造の掃除機は部屋の隅や壁側の汚れも見逃しません。3Dビジョンテクノロジーや3Dマップナビゲーションといった機能も搭載されており、障害物を回避しながら効率よく掃除を進めてくれます。
こちらの機種はGoogleアシスタント搭載のデバイスと連携できます。また、専用アプリを使って遠隔操作することも可能です。
ダイソン「Dyson 360 Heurist」RB02BN
ダイソンの掃除機の魅力はその高い吸引力にあります。こちらのロボット掃除機は内蔵のモーターが毎分最大110,000回転し、微細なゴミも逃さずに吸い込みます。
本体には26のセンサーがついており、最適な経路を選びながら効率よく掃除を進めます。形状の異なる3つのブラシを組み合わせたトリプルアクションブラシバーが床の種類を問わずしっかりと掃除をしてくれるので安心です。
日立(HITACHI)「ミニマル」RV-X10J
日立がリリースするロボット掃除機ミニマルはボディがコンパクトなので、ソファやベッドの下にもスムーズに入り込んで掃除してくれます。掃除モードは自動・念入り・スポットで、汚れの状態に合わせてモードを使い分けられます。
ミニマルの充電台ではブラシのクリーニングとゴミの圧縮が自動で行われるため、お手入れの負担もありません。
日立ではロボット掃除機のレンタルサービスも実施しているので、まずはお試しレンタルを利用するのもよさそうです。
マキタ ロボットクリーナ RC200DZ
総合電動工具メーカーとして豊富な製品をリリースしているマキタは、パワフルなロボットクリーナRC200DZを提供しています。
こちらのロボットクリーナの魅力はなんといってもパワフルな集じん性能です。大型のブラシでハイパワーかつ効率よく掃除ができるため、一般家庭だけでなくオフィスや店舗、倉庫の清掃にも多く導入されています。
リモコンで掃除のタイマーを設定しておけば、時間通りに自動で掃除が行われます。また、衝突や落下を防ぐセンサーも搭載されており、安心して使えます。
【水拭きタイプ】おすすめのロボット掃除機
続いて、床拭きに特化したロボット掃除機を1台ご紹介します。
パナソニック「ローラン」MC-RM10
パナソニックのローランは床を水拭きや乾拭きで掃除できる機種です。タンクの下に水を落としながらシートで丁寧に拭き掃除をしていく仕組みになっており、約20畳分の広いフローリングがピカピカになります。
ローランには専用モップだけでなく、市販のお掃除シートもセットできます。使い捨てのお掃除シートをセットして稼働させれば、モップの水洗いなどお手入れの手間を省けます。また、お掃除シートの着脱がボタン1つでできる手軽さも魅力的です。
【吸引&水拭きタイプ】おすすめのロボット掃除機
続いて、ゴミの吸引と床の水拭きをマルチに使い分けられるロボット掃除機を4台ご紹介します。
ロボロック S7MU52-04 MaxV Ultra
ロボロックのS7MU52-04は「掃く」と「拭く」の機能を合体させた便利なロボット掃除機です。
こちらのロボット掃除機には2種類のカメラセンサーがついており、障害物を回避しながら床の状態を見分けて効率よく掃除をしていきます。じゅうたんやラグの上を走るときにはモップが自動でしまわれるため、布地が濡れる心配も不要です。
モップ洗浄用の水の自動給水機能、ホームベースに戻ったあと自動でゴミを収集する機能など、便利な機能がまとめて搭載されているのが嬉しいポイントです。また、アレクサやグーグルアシスタント、Siriに対応しており、「掃除を始めて」と声をかけるだけで運転させられるという魅力もあります。
エコバックス「DEEBOT X1 OMNI 」DEX11
エコバックスには掃除のすべてを全自動化できる便利なクリーニングステーションが付帯しています。
ステーションには電動モップへの自動給水や自動モップ洗浄、自動ゴミ収集機能があり、掃除機のお手入れをすべてステーション内で完結させられます。ステーションには最大60日分のゴミが収集されるので手間もかかりません。
また、光学技術によるマッピング機能、障害物回避機能などが搭載されており、効率よく掃除ができるという点も魅力的です。
ロボロック Q7MP02-04
ロボロックのQ7MP02-04は精度の高いセンサーを搭載し、アプリを使って様々な制御ができる利便性の高いロボット掃除機です。
こちらのロボット掃除機には高精度LDSレーザーセンサーが搭載されているため、掃除をしながらマッピングを行います。そのため障害物があっても自動的に回避が可能です。また独自のアルゴリズムによる学習機能が搭載されており、最適なルートを走行し短時間での清掃が可能となります。
アプリと提携することでより利便性を向上させることもできます。例えばマッピング機能によって作成されたマップを使って掃除したい部屋を選択したり部屋の掃除の順番を決めること、各部屋における吸引力や水量を部屋の特徴にあった設定の変更といったことが可能です。
エコバックス DLX13-54 DEEBOT T9+
ロボロックのS5 Maxには吸引と水拭き、そしてマッピングの機能が搭載されています。高性能なレーザーを使ってフロア全体をマッピングし、室内の状況を把握しながら最も効率的なパターンで掃除できるのがS5 Maxの良さです。
スマートフォンと連動させてロボット掃除機を使うのもおすすめの方法です。専用アプリをダウンロードすれば、掃除の進捗を確認したり進入禁止設定をしたりと便利に操作できます。
まとめ
自動で掃除をしてくれるロボット掃除機は、多忙でなかなか掃除ができないという方の強い味方になってくれます。
コンパクトなタイプや多機能タイプなど、ロボット掃除機にはさまざまな種類があります。最近では吸引による掃除だけでなく、水拭き掃除をしてくれるロボット掃除機も増えてきました。
便利な機能をもつロボット掃除機を選べば日々の暮らしが快適になります。メーカーごとに異なる性能をじっくりと比較し、最適な1台を選んでみてください。