スマートホームが注目を集める中、最近では住宅にスイッチボットを導入する方が増えてきました。
スイッチボットとは、照明スイッチや家電を離れた場所から操作できるアイテムのことです。コンパクトな機器を設置するだけで自宅をスマートホーム化できるのが、スイッチボットの大きな魅力です。
今回はスイッチボットの詳しい使い方について解説していきます。また、おすすめのスイッチボットも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
スイッチボットとはどんなアイテム？
「寝るときには布団から出ずに照明のスイッチを切りたい」
「起きるときに布団の中からカーテンを開けられたらいいのに」
こんなふうに考えている方も少なくないでしょう。
これまでは、住宅のスイッチのオンオフを手動で切り替えるのも、人の手でカーテンを閉めるのも当たり前でした。しかし最近では、住宅にスイッチボットと呼ばれるアイテムを導入することで、これらの動きを自動化できるようになったのです。
スイッチボットにはいくつかの種類がありますが、その多くはSWITCHBOT株式会社によって製造・販売されています。スイッチボットの多くは手のひらサイズのコンパクトな機器となっており、設置すれば自宅の家電や設備をコントロールすることが可能となります。
スイッチボットを操作するためには、スマートフォンに専用のアプリを入れる必要があります。スマートフォンから設定をしておけば、あとはアプリ上で操作をするだけで遠隔操作や自動操作を自在に行えるのです。
スイッチボットの使い方とは？
スイッチボットにはいくつかの種類があり、それぞれ使い道が異なります。ここからは、スイッチボットの使い方を詳しく確認していきましょう。
物理スイッチの近くにスイッチボットを設置して使う
スイッチボットの中でも、住宅のスイッチやボタンのオンオフを切り替えるタイプのものはであれば意外と手軽に取り入れられます。
スイッチボットの使い方は、物理スイッチの近くにスイッチボットの機器を設置するだけなので簡単です。スイッチボット機器は両面テープなどで貼ることができ、設置してスマートフォンから操作すれば、スイッチボットのアームがスイッチのオンオフ操作を行ってくれます。
スイッチボットは内蔵電池式となっており、一度設置すれば長期間にわたって使い続けられます。
スイッチボットの設置場所や使い方にはさまざまなアイディアがあります。
照明スイッチの近くに設置して電気のオンオフを行うほか、食器洗浄乾燥機や洗濯機のボタンを遠隔で押して運転をスタートさせる方法も便利です。
お風呂のお湯はりスイッチをスイッチボットで押せるようにセットしておけば、キッチンでの家事やリビングルームでのリラックスタイム中を中断させることなくお風呂を沸かせます。
ほかに、換気扇や炊飯器、加湿器やコーヒーメーカーなどを遠隔操作してみるのも良さそうです。
スイッチボットを音声でコントロールする
スイッチボットには、音声コントロールに対応しているアイテムが数多くあります。音声対応のスイッチボットを設置しておけば、声を掛けるだけで動きを自動化できます。
音声操作ができるおすすめのスイッチボットには、スイッチカーテンと呼ばれるアイテムがあります。スイッチカーテンは、カーテンレールに取り付けたあとに開閉範囲を設定するという方法で使います。設定が済めば、あとはスイッチボットに向かって「カーテン開けて」「カーテン閉めて」と声を掛けることで、カーテンの開閉が可能となります。
音声操作に対応していないスイッチボットは、スマートスピーカーと連携させて使うのがおすすめです。
Alexa（アレクサ）やGoogleホームといったスマートスピーカーにスイッチボット製品を組み合わせれば、スマートスピーカーを経由してスイッチボットを操作できるようになります。
家電の音声操作ができる環境を整えれば、手が離せないときにも目的の操作ができるのでとても便利です。小さなお子さまにかかりっきりになってしまうときや家事で手が汚れているとき、リモコンなどを離れた位置に置いているときなどにスイッチボットを使ってみましょう。
家にあるリモコンをスイッチボットで一括操作する
スイッチボットには、家にある赤外線リモコンを登録しておけるものがあります。
家庭のリモコンにはテレビやオーディオ機器のほか、エアコンや照明などさまざまなものがあります。たくさんのリモコンを適切に管理するのは意外と難しく、ときにリモコンを紛失してしまうこともあるかもしれません。
こういったときのためにも、スイッチボットのスマートリモコンを活用してみましょう。
スマートリモコンに自宅のリモコンを登録しておけば、1つの機器であらゆる家電製品や設備を操作できるようになります。操作のたびに専用リモコンを使う手間が省けますし、リモコン紛失のリスクも防げます。
スイッチボットでセキュリティ性を高める
スイッチボットを活用して住宅のセキュリティ対策をするのもおすすめの方法です。
スイッチボットのスマートロックは、住宅の扉の鍵をスマート化させられる人気アイテムです。コンパクトなスマートロックの機器を玄関などの扉に設置すれば、あとは所定の設定を行うだけでセキュリティ製の高い鍵として活用できます。
スマートロックにはスマートフォンからの解錠に加え、暗証番号での解錠、指紋認証での解錠など多彩な認識鳳凰があります。ほとんどのスマートロックにはオートロック機能がついており、一定時間が経過すれば自動で鍵が閉まるので安心です。
スマートロックを導入すれば、物理的な鍵の受け渡しがいらなくなります。家族の帰宅時間がそれぞれ異なる場合に解錠番号をシェアしたり、オフィスや店舗で鍵を共有したりと工夫してみましょう。
スマートロックにはアクセス履歴を追跡できる機能もあります。不審なアクセスがあったときに、すぐに確認できるのもスマートロックの魅力です。
自宅をスマート化しよう！おすすめのスイッチボット
ここからは、スイッチボットのおすすめアイテムを紹介していきます。
SwitchBot ボット
こちらのスイッチボットは、人の指の代わりに遠くのスイッチを押してくれるロボットです。手のひらに収まるほどの小さなスイッチボットは、操作したいボタンやスイッチの横に貼り付けるだけで使えるのでお手軽です。
壁スイッチやボタンにスイッチボットを設置したら、スイッチボットのアプリを使ってアイコンをタップしましょう。たったこれだけの操作で、スイッチボットのアームが自動的に動き、スイッチやボタンのオンオフを行ってくれます。
遠隔で照明スイッチやパソコンのスイッチなどをオンオフにするほか、出先からお風呂のボタンを押してお湯を沸かしたり、寒い朝にファンヒーターを自動でオンにしたりと、アイディア次第で便利に使えます。
グリーンハウス W2001400-GH SwitchBot プラグミニ
グリーンハウスのコンセント型スイッチボットは、住宅の家電を一括管理できる便利なアイテムです。
こちらのプラグとスマートフォンアプリを使えば、家電や照明の電源を自在に管理できます。オンオフの状態の確認や消費電力の確認に加え、遠隔でのオンオフ切り替えも可能です。また、外出先で家電の消し忘れに気付いたときにもすぐに対処できます。
AlexaやGoogle Home、Siriと連携させれば家電の音声操作も可能となります。
SwitchBot 指紋認証パッド
こちらはパスワード解錠と指紋認証解錠に対応したスイッチボットです。
住宅のセキュリティは気になるものですが、ドアの鍵に配線を通す工事には手間や費用がかかります。また、マンションやアパートでは勝手に工事をできないため、セキュリティ上の不安を感じている方もいるでしょう。
こちらのスイッチボットは配線工事不要のアイテムとなっており、サッと取り付けるだけで設置できるのでお手軽です。パスワードまたは指紋認証で解錠できるシステムなので、鍵を持ち歩いたりカバンから鍵を取り出したりする手間も省けます。
専用アプリで施錠や解錠ができるほか、ロックの記録を確認することも可能なので安心です。
SwitchBot スマートロック W1601700-GH
スマートロックは、玄関などの扉に後づけできる便利なアイテムです。粘着テープで設置するだけなので工事がいらず、すぐに扉のセキュリティをアップさせることが可能となります。
さまざまな鍵の種類やサイズに対応しているので、自宅のドアに設置可能かどうかを心配する必要はありません。音声コントロールやアプリ操作などで施錠や解錠ができるスマートロックを取り付ければ、まるでホテルの部屋の出入り口のような快適な操作感を得られます。
SwitchBot ロックPro W3500005
こちらは、扉に取り付けて使えるドアロック型のスイッチボットです。
スマホアプリや遠隔操作、音声操作や指紋解錠など、15種類もの解錠スタイルに対応しているのがロックProの魅力です。自宅のセキュリティを強化したいときだけでなく、家族や友人に部屋へのアクセスを一時的に許可したいとき、店舗のロックを複数人で共有したいときなどにも便利に使えます。
スイッチボットを使うにあたって電池のもちが気になるという方もいると思います。こちらのスイッチボットは単3電池4本を使うアイテムとなっており、1回の電池交換で約270日にわたって使い続けられます。
グリーンハウス SwitchBot リモートボタン W0301700-GH
スイッチボットの多くはスマホアプリを使った操作に対応しています。しかし、スマホを使わないお子さまや年輩の方にとって、スイッチボットの利用は少し敷居が高いかもしれません。
こちらのスイッチボットはリモートボタン式となっており、ボタンを押すだけでお手軽に遠隔操作ができます。スマホ操作や音声コントロールなしでスイッチのオンオフやカーテンの開閉ができるので快適です。
手が届くところにボタンを置いておき、家族みんなで便利に活用してみましょう。
SwitchBot ハブミニ
こちらは、エアコンのリモコンやテレビリモコンなど、赤外線操作のリモコンを1つにまとめられるスマートボットです。
あらかじめデバイス登録をしておけば、赤外線タイプのリモコンを小さなスマートボット1台に集約できます。あとはワンボタンで家電を気軽に操作できるのでお手軽です。
テレビや照明をコントロールするほか、外出先からスイッチのオンオフをしたり、エアコンの操作をしたりと便利に使ってみましょう。
SwitchBot ハブ2
こちらのスイッチボットハブには、家電の赤外線リモコンの機能を集約できます。さらに、温湿度センサーが搭載されており、室内の温湿度を本体からすぐに確認できます。
スイッチボットハブは赤外線コードデータベースを大量に所有しており、あらゆるメーカーの赤外線リモコンに対応できるのが強みです。またペットと同居の方は部屋の温度が上昇または低下した場合、自動に冷房・暖房を入れることも可能です。
こちらのスイッチボットにあらかじめデバイスを登録しておけば、内蔵の温湿度計が最適な室温にコントロールしてくれます。また、AlexaやGoogle Homeなどのスマートスピーカーにも対応しており、声だけで機器を操作できるのも嬉しいところです。
グリーンハウス SwitchBot カーテン ポールレール対応 W0701600-GH-RW
カーテンの開閉に使えるスイッチボットをお探しの方には、グリーンハウスのアイテムがおすすめです。
こちらのスイッチボットはカーテンレールにたった30秒ほどで取り付けられる小型のロボットとなっています。スマートフォンなどで操作してカーテンの開閉を行えるほか、スケジュール設定で自動的にカーテンの開閉をすることも可能です。
「朝は自然光で目覚めたい」「夏場はカーテンを閉めて日差しを遮りたい」など、室内の環境をコントロールしたいときにぜひ使ってみましょう。
まとめ
スイッチボットを導入すれば、家庭の電化製品や設備を遠隔で操作できるようになります。スマートスピーカーを導入してスイッチボットと連携させれば、住宅のスマート化を実現できるでしょう。
スイッチボットには多彩な種類があるので、まずは気になる機能をもつアイテムを選んで使ってみてください。
