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ワイヤレスイヤホンでいつも一歩先の技術を繰り出すソニーが、常時装着できるといった新しいスタイルを提案する「LinkBuds」を発売しました。イヤホンを装着し続けると長時間リスニングで疲れてしまいがちですが、それが解消できるのか? 早速使ってみました。

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「えっ!ワイヤレスイヤホンにしても、こんなに小さいの…」というのがコンパクトなケースを見たときの第一印象です。パカッと開けてみると、イヤホンも驚くくらいコンパクト。それもそのはず、本体サイズは最高音質モデルで人気のWF-1000XM4の約半分しかありません。その分、ケースも3割くらい小さくなっています。小さな本体には、これまでのワイヤレスイヤホンでは見たことがない穴の開いているリング型のサポーターが付いています。これで耳に固定するのかな? こんなにコンパクトなイヤホンで良い音が聞けるのか、どんどん興味が湧いてきました。

ともあれ、まずは装着してみたいと思います。イヤホン以外に同梱されているのは充電用のUSB type-Cケーブルとフィッティングサポーターという、耳の形状に合わせてイヤホンを固定するリングが5サイズ用意されています。

装着するときはソニーのロゴを外向きにしてリング部分を耳に差し込み、フィッティングサポーターを耳のくぼみに収めます。自分の耳の形状や大きさに合わせてフィッティングサポーターを選んでおけば、頭を振ってもイヤホンが落ちることはまずありません。

確かにこれまでのイヤホンとは違ったスムーズな感じで、しっかりと装着しながらも耳にソフトにフィットしている感覚が、とても新鮮です。肝心のサウンドを聞いてみると、心地のよい「抜け感」があります。ちょうど開放型と密閉型ヘッドホンの中間みたいなイメージですね。ほんの少し耳から話して聞いているような感じですが、だからといって音が聞こえにくいわけではなく、高音域から低音域まで、音全体をしっかり捉えているように感じました。実は「LinkBuds」専用に設計された真ん中に穴のあるリング型ドライバーが使われていて、その実力が発揮されているようです。

音質の良さはもちろん、リング型ドライバーによってイヤホンを装着していても外部の音が聞きやすくなっています。カナル型のように耳穴をふさがないので、蒸れにくく、長時間使用しても中耳炎などの健康リスクも気になりません。ワイヤレスイヤホンにしたいけど、カナル型は圧迫感があるし…と思っていた方には待望のイヤホンといえますね。

どれだけ外部の音が聞こえるのか、試しに音楽を聞いている最中に近くで話しかけてもらいました。すると、思った以上に自然に反応できたんです。音楽で楽しみながら、話しかけられたらスッと聞こえてくる。これも今までにない新しい感覚です。長時間イヤホンで音楽を聞いていても、外部の音がきちんと聞こえて圧迫感がないので、ずっとイヤホンを付けながら過ごせる。本当に新しいライフスタイルが実現できます!ちなみに、外部の音が自然に聞けるからといって、音漏れも大きいのではという心配はいりません。周囲に迷惑をかけることは全くないのでご安心を。

テレワークやビデオ会議が増えている昨今、ワイヤレスイヤホンを通話用マイクとして利用している方も多いでしょう。「LinkBubs」は周囲のノイズを抑えながら、話し声だけをピックアップして、クリアに声を届けることができます。これには、AI技術が応用されていて、膨大な機械学習によって人の声と周辺ノイズを明確に分けるからなんです。実際に筆者がビデオ会議で使ってみると、相手からは「いつもと声の感じが違って、クリアに聞こえるよ」との指摘があるほどで、効果てきめんでした。
街の中や地下街、駅のホームなど騒がしい場所でも、話し声をしっかり伝えることができます。

「LinkBuds」には、まだまだ便利に使える機能がもりだくさんです。
例えば、簡単に操作ができるワイドタップエリア機能で、イヤホン本体や耳周りの顔を指でタップする回数によって音量調整、再生・一時停止、曲のスキップなどができます。さらにクイックアクセス機能を使えば、スマホを触らなくてもSpotifyの再生も可能になります。
タップするだけで操作ができるのって、やってみるとすごく便利なんですよ。

いつでも長時間使って疲れも感じないイヤホンとなると、気になるのがバッテリーの持ち具合ですよね。バッテリーのフル充電は本体のみで5.5時間、ケース充電を使えば17.5時間再生が可能です。もし、急いで使いたいときは10分間で90分間の再生もできます。
防滴性能はIPX4で、屋外やジョギングなどのスポーツ時の雨や汗も気にせず安心して使えます。

いかがだったでしょうか? 機能もさることながら、常時装着という新しいスタイルを提案してきたソニー史上最小最軽量のワイヤレスイヤホン「LinkBuds」は、仕事からプライベートまで、どんな時間、場所にもフィットし、快適なイヤホンを1日の大半で付けたまま過ごす「新しいライフスタイル」ができるようになります。