加湿器の掃除方法とは?タイプ別の必要な道具と手順を解説!

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毎日の生活に快適な湿度をもたらす加湿器ですが、正しくお手入れをしないと、逆に健康を害することもあります。家族の健康を守るためにも、加湿器の掃除は欠かせない家事の一つです。掃除を怠ると雑菌やカビが繁殖し、空気を汚す原因にもなりかねません。では、どれくらいの頻度で、どのように掃除すれば良いのでしょうか。

この記事では、加湿器の種類別に、必要なお手入れの具体的な手順と時間、掃除に必須な道具をご紹介します。掃除後の快適な空気を手に入れ、安心して加湿器を使うためのポイントをしっかり押さえましょう。

目次

加湿器の掃除が必要な理由

加湿器は、乾燥した環境を改善し快適な湿度を保つために活躍する家電の一つです。しかし、水を使用する加湿器はカビやバクテリアの温床にもなり得ます。したがって、定期的な掃除はこれらの微生物の繁殖を抑え、健康を守る上で非常に重要になります。

また、フィルターやタンク内の水垢などの汚れを定期的に取り除かないと加湿器の性能が低下し、望む湿度に達しにくくなることも問題です。掃除は加湿器の効率を保つためにも、必ず行わなければならないメンテナンス作業なのです。

加湿器を掃除するメリット

加湿器を定期的に掃除することには、多くのメリットがあります。最大の利点は、カビやバクテリアの繁殖を防いで清潔な空気を保つことができる点です。清潔な加湿器は、発生する水蒸気が純粋で家族全員の健康をサポートします。

さらに、適切な掃除を行うことで加湿器の寿命も延びます。フィルターや内部が汚れていると、加湿器は必要以上にエネルギーを使うため、早期の故障につながるリスクも考えられます。効率的なメンテナンスは長期的にみて経済的なメリットにもなるのです。

掃除を怠るとどんなリスクがある?

加湿器を適切に掃除しないことには、幾つかのリスクが伴います。まず、加湿器内部でカビやバクテリアが繁殖すると、それらが空気中に放出されることになります。これは特にアレルギーや呼吸器系の疾患を持つ人にとっては大きな問題です

また、加湿器のフィルターやタンクが汚れると、具体的には加湿能力の低下や、不具合・故障の原因になりやすいです。掃除を怠ることで、最終的には新しい加湿器を購入するという余計な出費が発生するかもしれません。

掃除しない加湿器の健康への影響

掃除されていない加湿器から放出される水蒸気には、カビやバクテリアが含まれている可能性があります。このような汚染された蒸気を長期間吸い続けることは、喉への刺激や感染症の原因となり得ます。特に、肺炎や喘息といった呼吸器系の健康問題につながることが懸念されます。

加湿器の清潔な管理は、室内の空気品質を維持し健康リスクを抑えるためにも不可欠です。家族みんなが安心できる空間を保つためにも、加湿器のお手入れを怠らないように心がけましょう。

掃除頻度と最適なタイミング

加湿器の掃除頻度は、使用状況やモデルにもよりますが一般的にはタンクの水を交換する度に軽い洗浄を行い、週に1回程度はフィルターを含めた徹底した掃除を推奨します。ただし、高頻度で使用する場合や水質が硬水の地域では、サイクルを短くする必要があります。

掃除を行う最適なタイミングは、加湿器の使用前後です。特に長期間使用しないオフシーズンに入る前には、内部を乾燥させてから保管することで、カビの発生を防ぐことができます。また、次のシーズンに使う前には、万全な状態でスタートできるように入念な掃除と点検を行うことが大切です。

加湿器のタイプ別お手入れガイド

引用元:写真AC

正しい加湿器のお手入れ方法を知り、清潔な空気環境を保つことは非常に重要です。タイプ別に必要な道具と掃除の手順を解説し、効果的なメンテナンス方法をご紹介いたします。

気化式加湿器の掃除手順

気化式加湿器は水を含んだフィルターを通して水分を蒸発させるタイプです。フィルターの定期的な洗浄は欠かせません。用意するものは水、クエン酸、洗剤、スポンジ、そして柔らかい布です。

掃除の際、まずはフィルターを取り出して冷水でやさしく洗い、汚れを落とします。その後、クエン酸水での浸け置きでカルキ汚れなどを除去し、十分にすすいだ後はしっかりと乾燥させましょう。タンク内部はスポンジで軽く擦り、洗剤で消毒後、よく水で洗い流します。

超音波式加湿器の掃除手順

超音波式加湿器は霧状の水分子を放出するタイプで、水タンクや霧化口の定期的な清掃が必要です。掃除には、やはり水、クエン酸、過炭酸ナトリウム、歯ブラシ、綿棒を用意します。

タンクは水ですすぎ、重曹やクエン酸を用いた混合水で浸け置き清掃を行い、霧化口や難しい箇所は綿棒や歯ブラシで慎重に洗います。すべてのパーツを洗浄後、しっかりと乾かしてから再組み立てましょう。

スチーム式加湿器の掃除手順

スチーム式加湿器ではヒーターで加熱して水蒸気として放出します。このタイプは比較的掃除が簡単で、主な清掃箇所はタンクと水路です。用いる道具には水、クエン酸、そして柔らかい布またはスポンジを準備してください。

タンク内の水道水が生成したカルキをクエン酸水で溶かし、スポンジで優しく擦り取ります。その後、よくすすいで完全に乾燥させ、次に使用するまで清潔な状態に保管しておくことが重要です。

ハイブリッド式加湿器の掃除手順

ハイブリッド式加湿器は蒸気を利用するスチーム式と気化式または超音波式の技術を組み合わせています。この複合型の加湿器は、それぞれの部品ごとに適切な清掃方法を選定する必要があります。掃除用品には水、クエン酸、過炭酸ナトリウム、歯ブラシ、布を用意します。

最初にフィルターを浸け置き洗いし、タンクやその他のパーツはクエン酸水で軽くこすり洗いしましょう。水路や霧化口は歯ブラシで細かく清掃します。掃除後は全ての部品を乾燥させ、適切に保管しておきます。

掃除に必要な道具と準備するもの

基本の掃除用品リスト

加湿器の掃除を始める前に、必要な掃除用品を揃えることが重要です。通常、加湿器の掃除には以下のような道具が必要になります。

まずは、柔らかいスポンジや古い歯ブラシ、そして中和作用を持つクエン酸です。これらはカルキや汚れの除去に有効です。また、拭き取りにはマイクロファイバータオルや清潔な布が適しており、水気をしっかり取り除くためにも重要となります。

また洗浄に使用する水は、できれば温水を用意すると汚れが落ちやすくなります。加湿器の形状や汚れの程度に応じて適合する容器に水を満たし、クエン酸を溶かして使用する準備をしましょう。上記の用品を事前に準備しておくことで、掃除作業がスムーズに進みます。

汚れ別の掃除用品

加湿器の汚れは様々な種類があります。例えば、水垢やカルキ汚れの場合は、クエン酸だけでなく、時には重曹も役立ちます。重曹は水垢汚れに対し研磨作用を発揮し、固着した汚れを優しく除去することができます。カビが問題となる場合は、除菌と同時に除去を目指すため、食品添加物としても使用される過炭酸ナトリウムが有効です。これにより、カビの根深い部分まで浸透し除去することが可能になります。

また、ピンク色のぬめりや赤カビも問題になることがあります。この種の汚れには、アルコールベースの消毒液を使って除去することが推奨されます。常備している家庭も多いと思いますので、これを利用してお掃除するのも一つの方法です。これらの掃除用品は、加湿器のパーツを傷つけないことを優先して選びましょう。

掃除する際の安全対策

加湿器を掃除する際には、安全対策も必要となります。まず、掃除前には加湿器のプラグを抜き、電源を切ることを確認してください。電気製品を扱う以上、感電防止が重要です。それから掃除用品を使う前には、手袋をはめることで肌を守り、万が一液体がこぼれた際の皮膚の刺激を防ぎます。また、揮発性の液体を使う場合は換気を十分に行い、室内に蒸気がこもらないよう配慮が必要です。

さらに、耐水性でない電子部品が水に濡れないように注意し、分解できるパーツのみを水に浸けることを心がけましょう。清掃時は動画や写真でその前後の様子を記録しておくと、再組み立て時の助けになります。安全な環境作りと正しい手順を守ることで、快適に掃除作業を進めることができます。

掃除の際の注意点

加湿器を掃除する際は、いくつかの注意点があります。掃除用品を使う際には、パーツの材質に適したものを選ぶことが大切です。強力な洗剤やアルカリ性の強いものは、プラスチックを傷める原因になるため推奨されません。また、掃除後すぐに加湿器を使用する際はきちんと水をすすぎ、洗剤を残さないようにすることが大切です。

フィルターや加湿器の中には消耗品も含まれているため、メンテナンスの機会に交換時期が来ていないか確認しましょう。長期間掃除をせずに使用し続けると、目に見えない部分で汚れが蓄積し、効率が低下することもあるので気をつけてください。また、説明書をよく読み、製造元の推奨する掃除方法や頻度に従うことも安全で効果的な掃除につながります。

ステップバイステップ:加湿器の掃除方法

タンクとフィルターの基本的な洗浄法

加湿器のタンクとフィルターは定期的な清掃が必要です。タンクは分解しやすい部分から始めましょう。まずタンク内の水を捨て、中に新しい水を少し入れてから、ふたを閉めてから強く振ることで汚れを浮かせます。この振り洗いによって、簡単な汚れは落ちやすくなります。

次に、フィルターは水道水を流しながら手で押し洗いするのが効果的です。フィルターが非常に汚れている場合は、水に漬け置きし、30分ほどで緩んだ汚れをブラシで優しく擦り落とします。こすり洗いの後は十分すすぎ、水気をしっかりと切って乾燥させましょう。

難しい汚れに対する特別なアプローチ

タンクやフィルターにひどい水垢やカビが発生している場合には、クエン酸や過炭酸ナトリウムの活用が有効です。クエン酸は自然由来の酸性洗剤で、水垢やカルシウムの除去に適しています。一方、過炭酸ナトリウムは強力な酸化力でカビや頑固な汚れを分解します。

洗剤を使った浸け置きは、お湯と十分な量のクエン酸又は過炭酸ナトリウムを混ぜあわせた溶液に部品を数時間漬け込むことで汚れを柔らかくしてから取り除く方法です。この処理をする際には、手袋などを使用して肌を守ることが重要です。洗剤での処理が終わった後は、部品をしっかり洗い流してから乾かしましょう。

部品ごとの細かい掃除ポイント

加湿器の各部品はそれぞれ清掃におけるポイントが異なります。噴霧口や吸入グリルは細かいブラシで軽くこすることが重要です。これらの部分にはホコリやカビの胞子が詰まりやすく、注意深く掃除する必要があります。

一方で、超音波振動板や加熱式加湿器の加熱部分は特に汚れやすいため、こまめな清掃としっかりした乾燥が不可欠です。クエン酸水で浸け置き清掃をすることで、硬化した水垢を柔らかくし、痕跡を残さないよう手入れすることが大切です。

掃除後の組み立てと機能テスト

全ての部品が清潔で乾燥状態になったら、元の通りに慎重に組み立てていきます。組み立て時は部品が正確な位置に固定されていることを再確認しましょう。不適切な組み立ては水漏れや加湿器の機能不全を引き起こすことがあるため注意が必要です。

組み立てが完了したら、実際に加湿器を数分動かして機能テストを行うことをおすすめします。正常に動作していれば掃除作業は成功です。しかし何か不具合が見られる場合はすぐに使用を停止し、問題点を特定して対処する必要があります。

カルキやカビを落とす特別な掃除法

カルキ汚れを落とす方法

加湿器を使っていると、タンクや発霧部分などに白いカルキ汚れが目立つようになります。これは、水道水中のミネラル分が蒸発して残留したものです。カルキ汚れは見た目だけでなく加湿器の効率も低下させるため、定期的な掃除が不可欠です。効果的な掃除方法は、クエン酸を用いた洗浄です。ぬるま湯にクエン酸を溶かしてパーツを浸け、しばらく置いた後にブラシで軽くこすり、水道水で丁寧にすすいでください。

特に水を沸騰させるタイプのスチーム式加湿器ではカルキが積みやすいので、この清掃方法は非常に有効です。しかし、デリケートな電子部品にはクエン酸が触れないようにする必要があります。全てのパーツを乾燥させることで、カルキが再び発生するのを防ぎます。

カビが発生した時の対処法

加湿器内部の高い湿度はカビの温床となりがちです。カビが目視できるようになったら、ただちに除去する必要があります。掃除の際は、カビ取り専用のクリーナーを使用するか、クエン酸水に浸してからこすり洗いすることをお勧めします。その後、十分に清水ですすいでから、乾燥した環境で完全に乾かすことが大切です。カビの胞子は空気中に漂うので、掃除中は換気を行って室内の空気を清浄することが重要です。

カビ対策としては、加湿器の使用後はできるだけ早く内部を空にし、通風を良くして乾燥させることも有効です。特に暖かく湿った環境を好むカビは、冬季に発生しやすいので警戒が必要です。

頑固な汚れを安全に除去するコツ

長期間の使用やお手入れ不足が原因で、加湿器には頑固な汚れが生じます。そうした場合、機器を傷つけずに汚れを取り除くことがポイントです。頑固なカルキ汚れには、ぬるま湯で溶いた重曹を使用するのが効果的です。重曹は自然界に存在する成分で、安全かつ環境に優しいクリーナーとして活用できます。汚れに直接重曹を振りかけて、柔らかいスポンジで円を描くように擦ってください。

ただし、加湿器には電気部品が含まれているため、水分が内部に侵入しないようにする必要があります。また、機械が損傷しないよう、取扱説明書に記載されているメンテナンス方法を遵守することが重要です。重曹を使用した後はすすぎ洗いを徹底し、機器に残留物がないようにしてください。

定期的なメンテナンスと予防策

加湿器を常に清潔な状態に保つためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。使用後にパーツを分解して乾燥させる、週に一度は全体を洗浄するなど、日頃の小まめな手入れがカビやカルキの予防につながります。また、水を交換する際にはタンクの軽い洗浄を行うことで、汚れが蓄積するのを防ぎます。

予防策としては、水道水ではなく蒸留水や浄水を使用すると、カルキやミネラルの蓄積を抑えられます。一部の加湿器には、抗菌フィルターや排水機能が搭載されており、カビや細菌の繁殖を抑制する効果が期待できます。これらの機能を持つ加湿器の選択も、清潔な環境の維持を容易にします。

加湿器のメンテナンスで使えるおすすめ商品

最後に加湿器をメンテナンスする際に使用すると便利なおすすめ商品を紹介いたします。

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象印 (ZOUJIRUSHI) 「CD-KB03KX-J 加湿器用 ポット洗浄用クエン酸 ピカポット」は加湿器の水垢を落とすのに効果的な商品です。

加湿器の中にこびりついたカルシウムやミネラル等の汚れを、クエン酸を利用することですっきりきれいに落とすことができます。30g×4袋に小分けされており、使いやすい分包タイプであることも特徴の一つです。

ウエキ (UYEKI) 「加湿器の除菌タイム 液体タイプ 加湿器の除菌タイム 500ml」

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ウエキ (UYEKI) 「加湿器の除菌タイム 液体タイプ 加湿器の除菌タイム 500ml」は加湿器給水トレーの雑菌の除去や噴出口から出るミストを除菌できる商品です。

給水する度に当商品を一定の量入れるだけで、簡単に雑菌を除去できる非常に手軽なアイテムです。加湿器特有のヌメリや悪臭を事前に防ぐ役割も担い、タンク内を清潔に維持することができます。

ミヨシ石鹸 「暮らしのクエン酸」

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ミヨシ石鹸 「暮らしのクエン酸」は自然由来の素材を使っているため、肌荒れなどを起こさずに手軽に清掃に利用できる商品です。

加湿器を使用し続けると水垢が発生しますが、お水(お湯)を満水にしてそこにクエン酸を入れることで水垢をきれいに落とすことができます。チャック式の入れ物のため、利用後もチャックを閉じることで安全に保存することができます。

まとめ

加湿器の適切な掃除方法を知ることは、お部屋の空気を清潔に保ち、家族の健康を守るうえで非常に重要です。掃除を怠るとカビや雑菌が繁殖し、アレルギーや呼吸器系疾患のリスクが高まります。通常は週に一度の清掃が理想的。気化式、超音波式、スチーム式、ハイブリッド式の各加湿器タイプに合わせたお手入れガイドをご紹介します。掃除にはクエン酸や過炭酸ナトリウムなどの基本的な清掃用品を使用し、特にカルキやカビには特別な掃除法を用いましょう。常に掃除用品を準備し安全にお手入れするための注意点を押さえて、加湿器を清潔に保ちましょう。

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