家庭用ビデオカメラがあれば、人生における大切なシーンを動画で残すことができます。
お子様の入学式や卒業式、運動会や発表会といった行事のほか、結婚式などのイベントにもビデオカメラは大活躍してくれます。また、プライベートの撮影にビデオカメラを使うのもおすすめです。
ビデオカメラの性能は機種ごとに異なるため、機能やスペックに着目して納得の1台を選びましょう。今回は家庭用ビデオカメラの選び方について詳しく解説していきます。
ビデオカメラとは?まずは種類ごとの特徴をチェックしよう
ビデオカメラを購入するならまずはカメラの種類をおおまかに決めておきましょう。ビデオカメラにはハンディカメラやアクションカメラなどいくつかの種類があります。
家庭用ビデオカメラ
片手で機器を持って映像撮影ができる製品は家庭用ビデオカメラまたはハンディカメラと呼ばれます。
多くの家庭用ビデオカメラはボディが円筒状で、側面のバンドに手を入れて使えるようなスタイルになっています。バンドでしっかりと手をホールドしてくれるタイプのビデオカメラを選べば、安定感のある映像を初心者でも簡単に撮影できます。
家庭用ビデオカメラはズームや高画質撮影などさまざまな設定に対応しています。大型バッテリーの機種を選べば長時間にわたって撮影することも可能です。
アクションカメラ、ウェアラブルカメラ
最近ではアクションカメラやウェアラブルカメラといったタイプのビデオカメラも注目を集めています。
アクションカメラやウェアラブルカメラはアクティブなシーンでの撮影に向いている小型のカメラです。多くの機種には高い防水機能や防塵機能があり、ある程度の衝撃に耐える強さも備わっています。広範囲を撮影できる点や直感的に操作できる点がアクションカメラやウェアラブルカメラの魅力です。
デジカメやスマホでも動画を撮影できる?
デジタル一眼カメラをはじめとしたデジカメを使えば写真だけでなく動画も撮影できます。特に、デジタル一眼カメラは高画質な映像が撮影できることから、家庭用ビデオカメラの代用品として使う方もいます。
ただし、デジカメはブレの影響が出やすいため、手ブレを抑える機器を併用するなどの工夫が必要です。
最近ではスマホにもクオリティの高い動画を撮影できる機能が搭載されるようになりました。そのため「動画撮影はスマホがあれば問題ない」と考える人もいると思います。
とはいえ、スマホは専用機であるビデオカメラに比べるとやはり機能的にやや劣ります。また、大切なシーンの撮影をしているときに着信が入ってうまく録画できないといったトラブルも起こるかもしれません。
スマホはバッテリー容量が限られており、長時間の録画が難しいという問題もあります。安心して動画撮影をするためには、やはり専用のビデオカメラを1台持っているほうが安心です。
ビデオカメラの使用シーンを考えながら選ぶことが大切!
家庭用のビデオカメラを使って撮影したいシーンは数多くあります。用途によって必要な機能やスペックは異なるため、ビデオカメラを選ぶときには使用目的を明らかにしておくことが肝心です。
お子様の成長を記録する
ビデオカメラを使ってお子様の成長の記録をつけたり、お子様が参加するイベントを撮影したりする方は多いものです。
産後すぐの時期やお誕生日などの記念日、入園や入学、お遊戯会や運動会など、お子様を撮影したいイベントは数多くあります。
お子様を撮影するのなら、高画質なビデオカメラを選ぶのがおすすめです。4K画質のビデオカメラがあれば、成長の記録をキレイな映像で残せます。
仲間とのイベントを撮影する
仲間うちでのお出かけやイベント、結婚式などのパーティーの様子をビデオカメラで記録しておくのもおすすめです。
イベントやパーティーは、まぶしい太陽の下や照明を落とした部屋の中、夜の屋外などさまざまな場所で行われます。性能の低いビデオカメラを使うと、明るい場所で白飛びが起きたり暗い場所の映像が真っ暗になってしまったりすることもあるかもしれません。
シーンを問わず美しい映像を撮影できるような高性能なビデオカメラを選び、思い出深いひとときを映像として残してみましょう。
旅行やアウトドアで活用する
旅行やアウトドアのシーンでビデオカメラを使うのなら、コンパクトかつ軽量な機種を選びたいものです。本体重量の軽いものであれば、旅先で負担なく扱えます。
歩きながら撮影することも考え、手ブレ補正のクオリティが高いビデオカメラを選びましょう。また、水辺でのアウトドアを楽しむのなら防水機能が備わった機種を選ぶことが重要です。
旅行先ではハンディカメラではなくGoProなどのアクションカメラを使うのもおすすめです。ハードな場面でも問題なく使える堅牢なカメラを選び、アクティブに活用してみましょう。
ビデオカメラで映像を作成する
趣味や仕事のために動画撮影を学ぶのなら、まずは家庭用ビデオカメラを使った映像作成にチャレンジしましょう。一般向けのビデオカメラを使えば手ブレやピンボケも自動で調整されるので、初心者でも簡単にステキな映像を作ることができます。
まずはコンパクトなビデオカメラを使って映像撮影の手法や構図などのコツをつかみ、慣れてきたら少しずつプロ向けの機材を揃えていくのがおすすめです。
ビデオカメラのスペックを比較して最適な機種を選ぼう
ビデオカメラの本体スペックを確認しておくことも大切なポイントです。ビデオの画質やズームの形式など、いくつかのポイントを比較しながら自分に合った1台を見極めましょう。
画質
従来のフルハイビジョンビデオカメラに代わり、最近は4K映像を撮影できるビデオカメラが増えてきました。4K映像とは画素が3840×2160の高精細映像のことです。
4K対応のビデオカメラを使えばよりくっきりとした鮮明な映像を撮影することが可能となります。
ただし、4K対応のビデオカメラはフルハイビジョンなどのビデオカメラに比べてやや価格が高くなります。また、4K対応のパソコンやテレビがない場合には、せっかく4K映像を撮影してもフルハイビジョンの画質でしか再生できません。
ビデオカメラを購入する際には、4K撮影が必要か否か、4K映像を再生できる環境があるのかといった点を確認しておきましょう。
ズーム
映像を自在に撮影するためにはビデオカメラのズーム機能が必須です。カメラのズームには光学ズームと電子式ズームという2つの種類があるので、最適なタイプを選びましょう。
光学ズームとはレンズ自体が動いてズームする仕組みのことです。これに対して電子式ズームは画像処理によって映像の拡大縮小を行います。
画質の劣化が起こりにくいのはシステム自体でズームを行う光学式です。ズームの仕組みに加え、ズーム倍率もチェックしながらビデオカメラを選びましょう。
手ぶれ補正
ビデオカメラの手ブレ補正機能には電子式や光学式といった種類がありますが、現在販売されている多くの機種には電子式の手ブレ補正機能が搭載されています。
ズーム機能と同じように、光学式はレンズやセンサーの機能によってブレを防ぐシステムになっています。逆に電子式は画像処理によってブレの補正を行います。
パナソニックの一部の機種では電子式と光学式を組み合わせたハイブリッド式の手ブレ補正機能が採用されています。また、ソニーの機種には手ブレ補正をバージョンアップした空間光学式のものもあります。
防水性能や防塵性能
精密機器であるビデオカメラは水濡れや砂ぼこりの汚れに弱いものです。室内で撮影をするだけならそれほどリスクはありませんが、小雨が降る屋外での撮影や運動会など砂ぼこりが起きやすいシーンでの撮影では機材に大きなダメージが及ぶこともあります。
アウトドアなどハードなシーンでの撮影が多い場合には、防水性や防塵性の高い機種を選ぶのが安心です。よりアクティブに使えるアクションカメラを選ぶのもいいかもしれません。
サイズ感
最新機能を搭載した機種や4Kの機種は、画質や性能を重視する方に向いています。ただし、機能性の高いビデオカメラは本体のサイズがやや大きい傾向にあります。サイズの大きいビデオカメラには重量もあるため、取り回しにくいと感じることもあるかもしれません。
コンパクトなカメラを手軽に使いたい方や機材を片手で操作したい方は、350グラム以下という軽量のビデオカメラを選びましょう。
【2023年最新】人気のビデオカメラをご紹介!
ここからは、注目を集める最新のビデオカメラを7種類ご紹介します。
パナソニック:HC-VX2MS-K デジタル4Kビデオカメラ
パナソニックのHC-VX2MS-Kは4K画質で美しい動画を撮影できるビデオカメラです。広角レンズを搭載しているので撮影距離が短い場合でもブレやボケが起こることなく鮮明かつ明るい映像を撮影できます。
対応するパナソニックのBlu-rayディスクレコーダー「ディーガ」があれば取り込みボタンを押すだけで撮影データの移行が可能です。複雑な操作なしで簡単にビデオ動画を取り込みたい方にもこちらのビデオカメラが向いています。
ソニー:FDR-AX45A 4Kビデオカメラ
ソニーのFDR-AX45Aには空間光学手ブレ補正や4K高画質センサーが搭載されています。
空間光学手ブレ補正とはレンズとセンサーが一体になった仕組みのことで、カメラが動いても空間光学ユニットがバランスを保って手ブレを防ぎます。初めてビデオカメラを使う方でもブレの少ない映像を上手に撮影できるのがメリットです。
ソニーの技術が結集された4K高画質の映像を撮影できるのもこちらのビデオカメラの魅力です。撮影した映像にBGMをつけて自動でショートムービーにしてくれるムービーメーカー機能もぜひ活用してみましょう。
パナソニック:HC-VX992MS-R デジタル4Kビデオカメラ
こちらの機種は4K撮影に対応していながら重さは400グラム以下とコンパクトで扱いやすいのが特徴です。構えやすいスタイルのグリップベルト付きなので、ビデオカメラ初心者でも気軽に撮影ができます。
HC-VX992MS-Rにはハイブリッド手ぶれ補正&傾き補正の機能が搭載されており、わずかな手ブレや傾きもしっかりと補正されます。また、マルチアングルモニターで映像の確認がしやすく、「あとから補正」の機能を使えば、うまく撮影できなかった動画の修正も思いのままです。
ソニー:HDR-CX680-W デジタルHDビデオカメラレコーダー
ソニーのHDR-CX680-Wは約305グラムと軽量で扱いやすいビデオカメラです。コンパクトな機種なので片手がふさがっていても楽々と操作できます。
空間光学手ブレ補正を搭載しているHDR-CX680-Wは、ズームしたときに素早くピントが合うのが特徴的です。動きながらの撮影をするときでも、空間光学ユニットが自動でバランスをブレたりぼやけたりする心配がありません。
広角レンズで広い範囲をしっかりと捉えられる点や、シーンを見分けて自動で鮮やかな映像に補正してくれる点なども、こちらの機種が人気を集める理由です。
GoPro:CHDHX-111-FW アクションカメラ HERO11
ダイナミックな映像を撮影したい方は、最近人気のGoProカメラを選択肢に入れてみましょう。
こちらのGoProカメラには23.6MPの超高性能センサーが搭載されており、5Kビデオや20MPの写真を撮影できます。ビデオから写真を切り出すことも可能なので、最高のタイミングを高画質の写真に残しましょう。
GoProカメラはレジャーやイベントの映像撮影のほか、スポーツやアウトドアシーンでの撮影にも向いています。パワフルなカメラは、撮影をアクティブに楽しみたい方の心強い相棒になってくれるはずです。
DJI:DJI Pocket 2 Creator Combo 小型ジンバルカメラ
DJIのPocket2はポケットに収まるサイズのコンパクトなジンバルカメラです。サッと収納できる小型の機種ながら、なめらかな4Kの映像を撮影できるなどスペックは十分です
電源を入れれば1秒で写真や動画の撮影が始まるので、大切な瞬間を見逃す心配もありません。ポケットやカバンにDJIのPocket2を入れておき、必要に応じてサッと取り出して撮影を楽しみましょう。
美顔効果の補正ができるDJIのPocket2は、キュートなセルフィーを撮影したい方にも向いています。また、数回のタップで簡単に短編動画を作成できるストーリーモードも搭載されているので、こういった機能もぜひ活用してみましょう。
キヤノン:PS-ZOOM POWERSHOT ZOOM
キヤノンのパワーショットズームは望遠鏡型という新しいスタイルのビデオカメラです。望遠鏡を覗くように見たい場所を眺めながら撮影ができるので、大切な瞬間を逃してしまうことはありません。焦点距離をワンタッチで切り替えられるので、望遠撮影やズーム撮影も思いのままです。
手ブレ補正機構やオートフォーカス機能がついており、誰もが直感的に操作できるのも嬉しいポイントです。ポケットサイズの望遠鏡風ビデオカメラを持ち歩き、快適な撮影を楽しみましょう。
まとめ
ビデオカメラが1台あれば、イベントやパーティー、アウトドアなど多彩なシーンで役立ちます。家族や仲間と過ごす充実した時間を映像に残すためにも、ぜひ高性能なビデオカメラを選んで購入しましょう。
ビデオカメラには一般的なハンディカメラのほか、アクションカメラや一眼カメラなどたくさんの種類があります。ズームや手ブレ補正機構など、機種によって搭載されている機能も異なるため、選び方に迷わされることもあると思います。
スペックや機能を十分に比較しながらビデオカメラを選べば、これだと思える1台にきっと出会えるはずです。