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春の行楽シーズンや新生活、夏は海・山・海外への長期旅行や全国各地で催されるイベント、秋は運動会や紅葉で鮮やかに色づく木々、冬はクリスマスのイルミネーションにお正月と、日常生活では年間を通して様々な場面で写真を撮る機会が多いと思います。
ただし年中行事を毎年繰り返していても 同じシーンが訪れることはありません。
その貴重な瞬間の一つ一つをこだわりのポイントで選んだカメラで残してはいかがでしょうか。
専門的な知識がなくてもキレイに撮れて、使えば使うほど撮影する楽しさが味わえるデジタルカメラについてご紹介します。
一眼レフは映像を記録するボディ部分とレンズ部分が別々となっているのが特徴です。
装着するレンズによって撮影する画像の仕上がりが大きく異なるため、多種多様なレンズを使用して撮影そのものを楽しめるのが最大の魅力です。
交換レンズの種類として、基本的な単焦点レンズ、汎用性の高いズームレンズ、風景などをダイナミックに撮影できる広角レンズ、遠くにある被写体をクローズアップできる望遠レンズ、被写体に接近して撮影できるマクロレンズ等がありますが、同じ種類のレンズでも製品ごとに性能や長所が異なることから、自分が好む撮影スタイルに合ったレンズを探してゆくのも醍醐味です。
また、シャッター速度やレンズの絞り等を自動・手動でコントロールでき、レンズとボディの性能を最大限に引き出す知識や経験を積んでゆくことで撮影者自身の成長を実感できるのも一眼ならではです。
交換レンズはボディとの接合部の規格(レンズマウント)が数種類あり、手持ちのボディと同規格のレンズを購入する必要があります。
マウントの規格はメーカーごとに異なるのが一般的で、特殊な方法を使わない限り マウントが異なる他社のレンズを装着することはできません。
従って、ボディを買い替える時はそれまでに揃えたレンズがそのまま使える同メーカーのボディを選ぶことになるのが大半のため、最初の一眼カメラを購入する際には 各メーカーの特性やレンズのバリエーション等も考慮した上で慎重に選ぶことをおすすめします。
コンパクトデジカメ並みの小型ボディに一眼レフ同等の高性能レンズを装着できるのが特徴のデジタルカメラです。
通常の一眼レフカメラとの大きな違いは、被写体を視認する窓(光学ファインダー)のためにボディ内の大きな部分を占めているミラーボックスを廃することで小型化されたボディサイズです。
無くなったファインダーの代わりにボディ背面の液晶ディスプレイでライブビューさせる方式が一般的ですが、明るい場所では環境光によって画面が見えにくくなる場合もあるため、光学ファインダーとライブビューの両方の長所を組み合わせた電子式のファインダー(EVF)を内蔵もしくは装着可能な製品もあります。
光学式ファインダーでは視認している状態と撮影結果に微妙な誤差が生じますが、液晶ディスプレイと電子式ファインダーは撮像素子からの信号をそのまま映しているので撮影結果との誤差がありません。
ただし、ライブビューの小さな液晶画面ではピントやボケ味などの微妙な表現までは難しく、光学式と電子式のどちらが良いかはユーザーそれぞれの撮影スタイルや好みに拠っているのが実状です。
なお、同規格のレンズマウントであれば一眼レフ用のレンズを接続することも可能ですが、両者はレンズの根元から撮像センサーまでの距離(フランジバック)が違うので設計自体が異なっており、レンズ本来の性能は保証されません。
マウントアダプター等の部品を追加してフランジバックを調整する方法もありますが、オートフォーカスなどの電子制御が利かなくなる組み合わせもあるので要注意です。
フィルム式が一般的だった頃のコンパクトカメラと同じポジションにあたるデジタルカメラで、一眼カメラに比べて小型で持ち運びしやすく 手頃な価格の製品が多いのが特徴です。
ボディとレンズが一体化している製品が一般的ですが、機種によっては独自のマウント規格でレンズを簡易的に換装できる製品もあります。
また、ボディとレンズが一体化している特性を活かして防塵・防水仕様のタフな製品が開発されているのも コンパクトデジカメならではの長所で、その他にも一眼にはない魅力が沢山あるのも事実です。
カジュアルな用途の影響からか かつては「安い=低品質」と認識されがちでしたが、高品質で拡張性の豊かな高級機種や 名機と評価される製品も少なくないため、コンパクトデジカメを好んで愛用しているユーザーも少なくありません。
一眼レフ、ミラーレス一眼用の交換レンズには様々な種類があります。
ある程度柔軟な用途に対応するものはありますが どのような撮影でも万能にこなせるレンズはなく、撮影する被写体に応じてレンズを使い分けるのが通常です。
「レンズについては詳しく知らないけれど一眼を使いたい」という方は、ボディとレンズがセットになっているレンズキット製品を購入して、カメラとレンズの使い方を実感されてから撮りたい方向性に合ったレンズを探してゆくのもおすすめです。
デジタル一眼や一部のコンパクトデジカメでは、撮像センサーから生成された未加工データ(RAWデータ)を保存することが可能です。
デジカメで保存されたJPG等の画像は、撮像センサーが記録した信号から必要な要素だけを残して生成されています。
その画像生成前のデータ(RAWデータ)には撮像センサーが感光した情報が最大限に記録されており、それを用いることで理想に合わせた画像ファイルを生成することができます。
RAWデータは一般的な形式の画像ファイルとは性質が異なるため、専用の閲覧ソフトや編集ソフトが要りますが、編集ソフトでは露出や色味、ホワイトバランスなど多くのパラメータを調整して画像ファイルを生成することができ、通称「現像ソフト」と呼ばれています。
現像ソフトはメーカーが開発したものが製品に同梱されていたりネット等で配布されていますが、現像に特化した優秀な市販ソフトなどもあり、撮影とは異なるアプローチでカメラを楽しめる要素と言えます。
内蔵されたモーターの駆動等によって、手ブレを軽減できる機能です。
特に望遠レンズでは微かな手ブレでも撮影結果に影響が出てしまうため、スタビライザー内蔵の望遠レンズを購入するのが理想です。
(※モーションブラー撮影など、スタビライザーが不要な時はスイッチでオフにすることも可能です)
また、カメラ自体を設置して使用するジンバル型の本格的なスタビライザー製品もあります。
フィルム式の「トイカメラ」の特徴を継承したデジタルカメラ。
トイカメラとは、各部の材質やシンプルな構造などから玩具のような用途で流通している安価なカメラです。
有名な「ロモ」や「ホルガ」以外にも沢山の種類がありますが、写真の仕上がりには各機種それぞれ独特の個性があり、その可愛らしいデザインからも多くの愛好家がいます。
そのトイカメラのシンプルな構造と手頃な価格をそのままにデジタル製品化したものが通称「トイデジ」ですが、その多くは液晶画面が搭載されておらず、PC等でデータを読み込むまで仕上がりがわからない期待にはフィルムカメラのような魅力があります。