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電子レンジ・オーブンレンジの選び方 電子レンジ・オーブンレンジの選び方
家庭向けの電子レンジが登場して半世紀以上が経ち、今や各家庭のキッチンには欠かせない家電となりました。
手軽に食品を温められる電子レンジから、本格的な料理まで作れる最新のオーブンレンジまで、製品選びのポイントをご案内いたします。

電子レンジやオーブンレンジを選ぶにあたり、おさえておきたい各製品の仕様について簡単にご説明します。

センサーの種類
重量センサー
食品の重量からレンジの加熱時間を算定するためのセンサー。
そのため、重い容器を使うと過剰に加熱される場合もあります。
温度センサー
庫内温度を検知してオーブン機能を制御するためのセンサー。
湿度センサー
加熱時に食品から発生する蒸気を検知して、レンジの加熱時間を算定するためのセンサー。
容器をラップや蓋で密閉したり、水分の少ない食品は蒸気を検知しにくいため過剰に加熱してしまう恐れがあります。
赤外線
センサー
レンジ機能を制御するためのセンサーで、加熱されている食品から発せられる赤外線で残り時間を算定します。 他のセンサーと比較して精度が高いのが特徴です。
ただし オーブン使用後など庫内が熱を帯びた状態ではセンサーが機能しにくくなるので、レンジとオーブンを使用する場合はレンジを先に使用しておくと効率よく調理できます。
庫内のタイプ
ターンテーブル型
庫内の底部に回転する下皿が設置してあるタイプ。
食品自体を回転させてマイクロ波をまんべんなく照射し、加熱のムラを少なくします。比較的、安価な製品に多い方式です。
フラットテーブル型
庫内の底部が平らになっているタイプ。
マイクロ波の装置側からまんべんなく照射することで加熱のムラを少なくします。下皿が無い分、ターンテーブル型よりも庫内が広く使える長所があります。
電源周波数
家電製品の仕様でよく見られる「50Hz」「60Hz」などの表記は電源周波数の違いで、使用する地域に合った製品を購入する必要があります。
周波数が合わない製品を使用し続けると故障や災害の原因にもなりますので、特に遠方への引っ越しの際には注意が必要です。
概ねの目安として 静岡県の富士川と新潟県の糸魚川あたりを境として東西に分かれていますが、新潟県・群馬県・長野県には一部例外の地域などもありますので、ご利用されている電力会社を目安にしましょう。
50Hz
北海道電力、東北電力、東京電力
60Hz
北陸電力、中部電力、関西電力、中国電力、四国電力、九州電力、沖縄電力
50/60Hz
お住まいの地域に関係なく使用できます
単機能レンジ
※画像はイメージです

電子レンジとは、内部装置(マグネトロン)から照射されたマイクロ波で食品に含まれる水分子を振動させ加熱する仕組みの機器です。

そのマイクロ波による加熱機能のみを備えた製品が単機能レンジです。

このような方におすすめ!

・お弁当や食品を温めるだけで充分

お手入れ方法

【庫内】
庫内の汚れを放置しておくと 使用するたびに乾燥してこびり付きやすくなりますので、まめに拭き取りましょう。

注意点

・解凍機能は簡易的な方式なので、食材の大きさなどによっては解凍にムラが生じることもあります。

・マイクロ波による急激な加熱は食材の破裂や突沸などの事故が起こりやすいので、さや付きの豆類、ウィンナー、たらこ、栗のように殻や膜がある食品は加熱前に切れ目を入れておいたり、液状の食品を加熱する際は途中でかき混ぜるなどの対策をしましょう。

・卵は殻から出しても破裂しやすい食材のため、レンジ調理の際には よく溶きほぐしたり、他の材料と混ぜて加熱することをおすすめします。

・水分の少ない食品は、加熱しすぎると乾燥して焦げたり発火する恐れがあります。

おすすめ製品
単機能レンジ
オーブンレンジ
※画像はイメージです

マイクロ波で加熱する電子レンジの機能に、ヒーターによる加熱機能を付加した製品がオーブンレンジです。

食品を温めるだけのレンジと異なり、ローストチキン、ピザ、パン、クッキーなどの焼く調理も可能となります。

このような方におすすめ!

・オーブンやグリルを使った調理をしたい

・解凍機能はそれなりで充分

お手入れ方法

【角皿・鉄板・焼き網】
急速に冷却すると変形や破損する恐れがあるので、使用後は充分に熱を冷ましてから汚れを洗浄しましょう。
また、使用後すぐに水をかけると高温の水蒸気が発生する場合もあるのでたいへん危険です。

注意点

・オーブンやグリル機能などヒーター加熱を使用する際は製品自体が高温になりますので、隙間が少ない狭い場所に設置しますと 製品の故障、壁や家具の変色・変質、火災の原因となります。

おすすめ製品
オーブンレンジ
スチームオーブンレンジ
※画像はイメージです

水を入れた容器をセットし、庫内を加熱して水蒸気を発生させる製品がスチームオーブンレンジ

従来のオーブンレンジよりも食品をふっくらと仕上げられ、焼くだけでなく蒸す料理ができるのも特徴です。

「スチーム解凍機能」が備わっている製品では、表面を乾燥させることなく内部までしっかり解凍できるので 通常の調理の下ごしらえにも役立ち、お刺身を美味しく解凍できる製品もあります。

このような方におすすめ!

・スチーム機能で調理の幅を広げたい

・食品を美味しく加熱、解凍したい

お手入れ方法

【庫内】
スチーム式は庫内の密閉性が高いので湿気がこもりがちになります。また、庫内に残った汚れは乾燥したり焦げついて取れにくくなるので、その都度きれいに水分と汚れを拭き取ることをおすすめします。 また、庫内のコーティングや塗装がはがれる恐れがあるので、クレンザーや漂白剤は使用しないでください。

【角皿・鉄板・焼き網】
急速に冷却すると変形や破損する恐れがあるので、使用後は充分に熱を冷ましてから汚れを洗浄しましょう。
また、使用後すぐに水をかけると高温の水蒸気が発生する場合もあるのでたいへん危険です。

注意点

・湿度センサー付きの製品では、レンジ機能を使用時にラップや蓋などで容器を密閉するとセンサーが庫内の状態を正確に検知できなくなり、過剰な加熱等の原因になります。

・オーブンレンジと同様、使用中は製品自体が高温になりますので周囲には適度な隙間が必要です。

過熱水蒸気オーブンレンジ
※画像はイメージです

100℃以上の高温の蒸気(過熱水蒸気)を発生させて調理する方式のスチームオーブンレンジが過熱水蒸気オーブンレンジです。

各メーカーの主力製品に位置付けられているものが多く、独自に開発された機能などが備わり メーカーごとの特色が見られるのも特徴です。

焼く調理では過熱水蒸気が食品自体の水分を逃がすことなく 表面の水分は蒸発させるため「表面はパリッと、中はジューシー」に仕上げられるのが長所で、余計な油分や塩分を落とすことからヘルシー指向の方にも注目されています。

中でも「ウォーターオーブン」はマイクロ波を使用しないので、卵を殻ごと加熱調理したり、アルミパックのレトルト食品を袋のまま加熱することができます。

このような方におすすめ!

・焼く、蒸す、煮込む… 万能に調理できる製品がほしい

・豊富なオートメニューで手間をかけずに美味しく調理したい

・余計な油分や塩分を減らしたい

お手入れ方法

【自動お手入れ機能】
庫内を高温で空焼きして汚れを焼き切り、清掃を補助する機能が備わっている製品もあります。

【給水タンク】
水洗いを推奨。洗剤の成分が残ると食品へ臭いが移る場合があるので、洗剤を使う場合は水で薄めるなどの対処をおすすめします。

【庫内】
スチーム式は庫内の密閉性が高いので湿気がこもりがちになります。また、庫内に残った汚れは乾燥したり焦げついて取れにくくなるので、その都度きれいに水分と汚れを拭き取ることをおすすめします。
庫内のコーティングや塗装がはがれる恐れがあるので、クレンザーや漂白剤は使用しないでください。

【スチーム吹出口】
汚れ等で詰まってしまうと故障の原因になるので、こまめに汚れを取り除いてください。

【角皿・鉄板・焼き網】
急速に冷却すると変形や破損する恐れがあるので、使用後は充分に熱を冷ましてから汚れを洗浄しましょう。
また、使用後すぐに水をかけると高温の水蒸気が発生する場合もあるのでたいへん危険です。

注意点

・オーブンレンジと同様、使用中は製品自体が高温になりますので周囲には適度な隙間が必要です。

・センサー部に直接触れない方が良い製品もありますので、取扱説明書でお手入れ方法を確認しておきましょう。