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冷蔵庫の霜は、庫内に入り込んだ湿った空気などが冷却器や庫内の冷たい部分に触れて凍ることで生じます。霜が厚くなると収納スペースを圧迫したり、冷却に影響したりする場合があるため、適切な対処法で取り除くことが大切です。

ただし、現在販売されている冷蔵庫には自動霜取り機能を備えたファン式(間冷式)の製品も多く、すべての冷蔵庫で手動の霜取りが必要になるわけではありません。霜が発生した場合は、まず冷蔵庫の種類や取扱説明書を確認し、製品に合った方法で対処しましょう。

この記事では、冷蔵庫に霜が付く原因や霜取りが必要なケース、霜の状態に応じた対処法、避けるべきNG行為について解説します。あわせて、直冷式とファン式(間冷式)の違いも解説しますので、参考にしてください。

監修者情報

株式会社ヤマダデンキ
セグメント事業統括部 インターネット事業部 ネット商品企画部 SMD

星野 祐孝

株式会社ヤマダデンキにてデジタル商品の仕入部門に20年以上従事し、幅広い商品カテゴリを現場で経験。EC部門にて商品企画や広告・SEOなどを担当するほか、ゲーム部門"ヤマダゲーム"などでキャラデザインやIP活用、ゲームの開発など多岐の業務を兼任する。ヤマダデンキの家電情報サイトには設立時より参画し、培った知見を活かし、記事の企画・監修を幅広く担当

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監修者情報

家電ライター

小池 由起子

新卒で大手電機メーカーに入社し、子育てをしながら約21年間勤務。宣伝部門では展示資料作成や広告代理店対応など、家電製品の情報発信業務に従事した。
展示会や家電量販店での説明業務にも携わり、専門的な内容をユーザー目線で分かりやすく伝えることを得意とする。
研究開発部門では製品開発プロセスや技術背景への理解を深め、メーカー視点と生活者視点の両面から製品の特長を伝える力を培った。退職後は家電ライターとして10年以上活動し、大手Webメディアを中心に生活家電・調理家電・美容家電など幅広い分野の記事制作に携わる。これまでに執筆・リライトを手がけた家電関連のSEO記事は800本以上。現在は家電情報の発信・監修を行っている。

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目次

冷蔵庫に霜が付く原因

冷蔵庫の霜は庫内に入り込んだ水分が凍ることで発生します。特に、冷却器などが庫内に露出している直冷式の冷蔵庫では、冷却器の周辺に霜が付着しやすくなります。ここでは、霜が発生する主な原因を解説します。

扉の開閉によって湿った空気が入り込む

冷蔵庫の扉を開けると、室内の暖かく湿った空気が庫内に入り込みます。その水分が冷却器などの冷たい部分に付着すると、温度が低い場合には凍って霜になることがあります。

扉を開ける回数が多かったり、長時間開けたままにしたりすると、湿った空気が入り込む機会が増えます。食品を出し入れするときは扉を必要以上に開けたままにしないことが、霜の発生を抑える対策として大切です。

冷気の通り道がふさがれている

ファン式(間冷式)の冷蔵庫は、冷却器で作った冷気をファンで庫内に循環させる仕組みになっています。そのため、食品などを詰め込みすぎて冷気の通り道をふさいでしまうと、冷気がうまく循環せず、庫内を適切に冷却できなくなる場合があります。その結果、庫内の温度にムラが生じ、場所によっては結露した水分が凍って霜が付くことがあります。

庫内に霜が繰り返し発生する場合は、食品の詰め込みすぎや冷気の吹き出し口が塞がっていないか確認しましょう。それでも改善しない場合は、冷蔵庫に不具合が生じている可能性があるため、メーカーや販売店に相談してください。

ドアパッキンの劣化や汚れ

冷蔵庫のドアパッキンは、扉を閉めたときに庫内を密閉する役割があります。そのため、ドアパッキンが劣化していたり、食品カスなどの汚れが付着していたりすると、隙間ができて湿った空気が入りこむことがあります。長期間使用している冷蔵庫については、ドアパッキンが劣化・変形していないか確認することが大切です。

庫内に湿った空気が入り続けると、霜が発生しやすくなるため、ドアパッキンに汚れや変形がないか確認しましょう。ドアパッキンが破損している場合は、無理に補修せず、メーカーや販売店に相談することをおすすめします。

家電ライター  小池 由起子
冷凍庫にスライドケースがある場合は、冷凍食品を収納する高さにも注意しましょう。食品が収納できる高さを超えて詰め込むと、引っかかって扉がしっかり閉まらず、ドアパッキンに隙間ができる場合があります。扉がきちんと閉まるよう、各収納スペースの高さの目安を守って食品を入れましょう。

冷却方式や製品の構造による違い

冷蔵庫には、冷却器で直接庫内を冷やす「直冷式」と、ファンで冷気を庫内に循環させる「ファン式(間冷式)」があります。

直冷式では、冷却器に付着した霜を自動的に取り除く機能を備えていない製品があり、その場合は使用状況に応じて、霜取りの作業が必要です。一方、ファン式(間冷式)では、冷却器に付いた霜を自動的に除去する機能を搭載した製品が一般的となっています。

家電ライター  小池 由起子
直冷式冷蔵庫の冷凍室に霜が厚く付着している場合は、霜が溶けたときの水にも注意が必要です。メーカー勤務の際、冷蔵庫の買い替えを検討されているお客様から、直冷式の冷蔵庫を使用中に停電が発生し、霜が溶けて庫内から大量の水があふれ、床を広範囲に濡らしてしまったとお聞きしたことがあります。
集合住宅では階下への漏水につながるおそれもあるため、霜が厚くなる前に定期的に霜取りをしておくと安心です。また、霜取りの際は床にタオルや防水シートなどを十分に敷き、水漏れに備えましょう。

冷蔵庫の霜取りが必要な理由

冷蔵庫の霜が厚くなると、庫内の収納スペースが狭くなり、冷気の流れが妨げられて冷却性能に影響が出る可能性があります。特に、冷却器の周辺に霜が厚く付着している場合は、適切な方法で霜を取り除くことが大切です。

また、霜が扉や引き出しなどに付着すると、開閉しにくくなることもあります。霜が繰り返し発生する場合は、霜を取り除くだけでなく、扉の密閉状態や冷蔵庫の設置環境、使用方法なども確認しましょう。

なお、霜が付いたことが理由で、必ずしも電気代が大幅に上がるとは限りません。消費電力量は冷蔵庫の容量や性能、使用環境、設定温度などさまざまな要因によって変わります。霜が厚くなった場合は、電気代への影響を一律に判断するのではなく、冷却性能や収納スペースへの影響を考えて、できるだけ早く対処することが重要です。

冷蔵庫の霜取り方法

霜取りの方法は、冷蔵庫の種類や製品によって異なります。まずは取扱説明書を確認し、霜取りが必要な製品か、どのような手順が指定されているかを確認しましょう。

霜が薄い場合の対処法

霜が薄く、取扱説明書で手動による除去が認められている場合は、冷蔵庫の電源を切らずに対処できるケースがあります。40℃くらいのぬるま湯で湿らせた柔らかい布などを霜に当て、少しずつ溶かしてから拭き取る方法があります。

霜を取り除いた後は、乾いた清潔な布で庫内に残った水分をしっかり拭き取りましょう。ただし、製品によって適切な方法は異なるため、取扱説明書に別の方法が記載されている場合は、その指示を優先してください。

霜が厚い場合の対処法

霜が厚くなっている場合は、無理に削らずに取扱説明書に従って霜取りを行います。手動で霜取りをする冷蔵庫の場合は、庫内の食品を取り出して、保冷バッグなどに移し、電源を切ってから扉を開け、自然に霜が溶けるのを待つ方法が一般的です。

霜が溶けると水が出てくるため、庫内や床が濡れないようタオルやシートを敷いておきましょう。霜の量や室温などによって溶けるまでの時間は異なるため、時間に余裕がある時に作業を行うとよいでしょう。

家電ライター  小池 由起子
霜取り作業をする前に、冷蔵庫の電源を切るのではなく、温度調節つまみを「0」にしてから一定時間そのままにする機種もあります。この場合は、「0」にした直後に温度調節つまみを動かすと、故障の原因になることがあるので注意が必要です。霜取りをするときは自己判断で操作せず、必ず取扱説明書で手順を確認してください。

頑固な霜への対処法

硬くて頑固な霜は、冷蔵庫の電源を切った状態で自然に溶かしてから取り除くのが基本です。霜が柔らかくなってきても、ナイフやドライバーなどの鋭利な道具で無理に削らないようにしましょう。

鋭利な道具で冷却器などを傷つけると、冷媒が漏れるなど重大な故障につながるおそれがあります。霜は電源を切った状態で自然に溶かし、柔らかくなってから柔らかい布などで拭き取りましょう。製品によっては霜取り用のヘラが付属している場合があるため、取扱説明書に従って使用してください。

冷蔵庫の霜取りで避けたいNG行為

霜取りをする際には、冷蔵庫の内部や冷却器などを傷めないように注意が必要です。特に、霜を早く取り除こうとして無理な方法を取ると、故障や事故につながるおそれがあります。

  • ドライヤーなどの熱風を直接当てて急激に霜を溶かす
  • 熱湯をかけて霜を溶かす
  • 鋭利なナイフやドライバーなどの道具で霜を削る
  • メーカーが指定していない薬剤や洗剤を使用する

これらの行為は、冷蔵庫の内部や冷却器を傷める可能性があります。正しい霜取り方法と道具を使用し、取扱説明書に従って霜取り作業を行いましょう。

ファン式(間冷式)冷蔵庫なら手動の霜取りが不要な場合がある

霜取りの手間を減らしたい場合は、ファン式(間冷式) 冷蔵庫を選ぶ方法があります。(間冷式)は、冷却器で冷やした空気をファンによって庫内に循環させる冷却方式です。

項目 直冷式 ファン式(間冷式)
冷却方式 冷却器などで庫内を直接冷気する 冷却器で冷やした空気をファンで庫内に循環させる
霜取り 製品によっては手動で霜取りが必要 自動霜取り機能を搭載した製品が一般的
運転音 ファンを使用しないため比較的静かな製品もある ファンの作動音が発生する

ファン式(間冷式) は、手動による霜取りの手間を減らせることが大きなメリットです。一方、ファンを使って冷気を循環させるため、運転時にはファンの作動音が発生します。また、消費電力量は冷却方式だけで決まるものではなく、容量や断熱性能、制御方式などによって異なります。

冷蔵庫を選ぶ際は、「ファン式(間冷式)だから省エネ」「直冷式だから電気代が安い」と単純に判断するのではなく、省エネ性能や年間消費電力量、容量、設置場所などを総合的に確認しましょう。

冷蔵庫に霜を付きにくくするための対策

霜の発生を抑えるには、庫内に湿った空気が入らないようにすることが大切です。日頃の使い方を見直し、霜の発生を抑えるようにしましょう。

扉を開けたままにしない

食品を出し入れするときは、扉を必要以上に長く開けたままにしないようにしましょう。扉を開ける時間が長くなるほど、庫内に室内の空気が入り込むため、霜の発生につながることがあります。

食品を詰め込みすぎない

庫内に食品を詰め込みすぎると、冷気がうまく循環しにくくなる場合があります。冷気の吹き出し口が食品などでふさがれていないか確認し、冷気が循環できるよう適度なスペースを確保しましょう。

ドアパッキンを清潔に保つ

ドアパッキンに汚れが付着していると、扉がしっかり閉まらなくなり、空気が入りやすくなることがあります。柔らかい布などで定期的に汚れを拭き取り、ドアパッキンに破れや変形がないか確認しましょう。

まとめ

冷蔵庫の霜取りをする場合は、まず冷蔵庫の取扱説明書を確認し、製品に指定された方法で作業することが大切です。ドライヤーなどの熱風を直接当てたり、熱湯をかけたり、ナイフやドライバーなどの鋭利な道具で霜を削ったりするのは避けましょう。

霜取りの手順を参考にし、正しい方法で作業をして、快適に冷蔵庫を使いましょう。

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