オイルヒーターの電気代は高い?1ヶ月の料金と節約術を徹底解説

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オイルヒーターは、風を出さずに部屋全体を優しく暖める暖房器具です。運転音が静かで空気を汚さず、乾燥しにくいというメリットがある一方、「電気代が高いのでは?」と気になる方も多いのではないでしょうか。

「1ヶ月つけっぱなしにしたら電気代はいくらかかる?」「他の暖房器具と比べてどのくらい違う?」と疑問に感じる方も少なくありません。

この記事では、全国家庭電気製品公正取引協議会が定める最新の電気料金単価(31円/kWh)に基づき、オイルヒーターの1時間・1日・1ヶ月あたりの電気代を試算して紹介します。また、サーモスタットなどによる消費電力の変化や、エアコンや石油ファンヒーター・ガスファンヒーター・セラミックファンヒーターとのコスト比較、電気代を抑えるポイントも解説します。

監修者情報

株式会社ヤマダデンキ
セグメント事業統括部 インターネット事業部 ネット商品企画部 SMD

星野 祐孝

株式会社ヤマダデンキにてデジタル商品の仕入部門に20年以上従事し、幅広い商品カテゴリを現場で経験。EC部門にて商品企画や広告・SEOなどを担当するほか、ゲーム部門"ヤマダゲーム"などでキャラデザインやIP活用、ゲームの開発など多岐の業務を兼任する。ヤマダデンキの家電情報サイトには設立時より参画し、培った知見を活かし、記事の企画・監修を幅広く担当

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監修者情報

家電ライター

小池 由起子

新卒で大手電機メーカーに入社し、子育てをしながら約21年間勤務。宣伝部門では展示資料作成や広告代理店対応など、家電製品の情報発信業務に従事した。
展示会や家電量販店での説明業務にも携わり、専門的な内容をユーザー目線で分かりやすく伝えることを得意とする。
研究開発部門では製品開発プロセスや技術背景への理解を深め、メーカー視点と生活者視点の両面から製品の特長を伝える力を培った。退職後は家電ライターとして10年以上活動し、大手Webメディアを中心に生活家電・調理家電・美容家電など幅広い分野の記事制作に携わる。これまでに執筆・リライトを手がけた家電関連のSEO記事は800本以上。現在は家電情報の発信・監修を行っている。

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目次

オイルヒーターの電気代はどのくらい?仕組みと実際のコスト

オイルヒーターは「電気代が高い」と言われがちですが、その理由は暖房の仕組みや消費電力の特性にあります。まずはオイルヒーターの仕組み、電気代の考え方について見ていきましょう。

オイルヒーターの仕組みと消費電力の考え方

オイルヒーターは、本体内部に密閉された放熱オイルを電気ヒーターで温め、その熱をフィンから放射する輻射熱と自然対流によって部屋を暖める仕組みです。オイルを燃焼させる暖房器具ではないため、オイルの補充や交換は必要ありません。

一般的な家庭用オイルヒーターの定格消費電力は、約1,200〜1,500Wです。ただし、運転中は常に最大電力で加熱し続けるわけではありません。

多くのオイルヒーターには、室温に応じてヒーターの出力を調節したり、一時的に加熱を停止したりするサーモスタットやECO(エコ)モードなどの機能が搭載されています。そのため、実際の平均消費電力は、室温や設定温度、住宅の断熱性能などによって変動します。

1時間あたりの電気代目安

電気代は、全国家庭電気製品公正取引協議会が公表している電力料金の目安単価「31円/kWh(税込)」を基準にして試算しています。

最大消費電力1,500Wのオイルヒーターでは、出力設定による1時間あたりの電気代の目安は次の通りです。

実際の消費電力や電気代は、設定温度や室温、部屋の断熱性能、サーモスタットの作動状況などによって変動します。

他の暖房器具とオイルヒーターの電気代・特徴比較

暖房費を抑えつつ寒い季節を快適に過ごすためには、他の暖房器具とのコストや特性の違いを理解しておくことが大切です。ここでは、主要な暖房器具との比較して解説します。

エアコンの電気代と特徴

エアコンは、外気の熱を利用する「ヒートポンプ方式」を採用しており、エネルギー効率の高い暖房器具です。

8〜10畳用モデルでは、暖房時の平均消費電力は機種によって異なりますが、500W〜700W程度で試算すると、1時間あたりの電気代は約15.5〜21.7円が目安です。

部屋全体を素早く暖められる一方、温風によって部屋の相対湿度が下がるため、空気の乾燥を感じる場合があります。

こたつの電気代と特徴

こたつは、囲まれた狭い空間のみを暖める局所暖房器具のため、消費電力が少ないのが魅力です。

消費電力を約300W(強運転時)で1時間あたりの電気代は約9.3円です。約100W(弱運転時)に切り替えると、1時間あたりの電気代は約3.1円となります。

ただし、身体を入れた部分のみを暖める暖房器具のため、部屋の空気を暖めることはできません。他の暖房と併用して足元を温める使い方に適しています。

電気ストーブ(遠赤外線・カーボン・グラファイトヒーター)の電気代と特徴

電気ストーブは、輻射熱を利用してヒーターの正面にいる人を直接暖める暖房器具です。スイッチを入れるとすぐに暖かくなる即暖性の高さも特徴といえます。

消費電力を弱300Wに設定すると1時間あたり約9.3円、強の1,200Wに設定すると1時間あたり約37.2円の電気代がかかります。

スポット暖房としては使いやすいのが特徴ですが、部屋全体を暖める用途には向いていないため、脱衣所や洗面所、書斎の足元などでの短時間使用に適しています。

ファンヒーターの種類別電気代と特徴(セラミック・石油・ガス)

「ファンヒーター」と一口に言っても、熱源によって電気代や燃料費が大きく異なります。それぞれの違いを押さえておきましょう。

1. セラミックファンヒーター(電気ファンヒーター)

非金属セラミックを電気で発熱させ、ファンで温風を送り出す暖房器具です。

消費電力を600〜1,200Wとして試算すると、電気代は1時間あたり約18.6〜37.2円となります。即暖性が高く給油の手間もありませんが、部屋全体を暖めようとすると高出力で運転する時間が長くなるため、電気代が高くなる傾向があります。

2. 石油ファンヒーター(灯油+電気)

灯油を燃焼させて温風を出す暖房器具です。稼働時にはファンや制御基板を動かすための電気を消費します。消費電力を約10〜30Wとして試算すると、電気代は1時間あたり約0.3〜0.9円です。電気代だけでなく、燃焼させるための「灯油代」が必要になります。

灯油価格を1L=110円で試算すると、1時間当たりの灯油代(消費量約0.15〜0.2L)は約16.5〜22円です。電気代と合わせると、1時間あたり約17〜23円となり、広い部屋を素早く暖めるのに適しています。

3. ガスファンヒーター(都市ガス/LPガス+電気)

ガスファンヒーターはガスを燃焼させて温風を出します。消費電力を約10~30Wとして試算すると、電気代は1時間あたり約0.3〜0.9円です。

ガス料金や使用出力によって異なりますが、都市ガスの場合のガス代は1時間あたり約15〜31円が目安です。点火スピードが早く、給油の手間がないのが特徴といえます。

暖房器具のコスト・特徴比較一覧

出力設定消費電力の目安1時間あたりの電気代(単価31円/kWh)
1,500W(1.5kW)約46.5円
900W(0.9kW)約27.9円
600W(0.6kW)約18.6円
暖房器具1時間あたりの光熱費目安暖房の範囲主なメリット・特徴
オイルヒーター約18.6〜46.5円(出力設定により異なる)部屋全体静音、無風で乾燥しにくい、安全性が高い
エアコン約15.5〜21.7円部屋全体圧倒的に省エネ、部屋全体を素早く暖める
こたつ約3.1〜9.3円局所(足元)光熱費が非常に安く、足元を確実に暖める
電気ストーブ約9.3〜37.2円スポット(正面)立ち上がりが早く、素早く暖を取れる
セラミックファンヒーター約18.6〜37.2円狭い部屋・スポットコンパクトで即暖性あり、給油不要
石油ファンヒーター約17.0〜23.0円(電気+灯油)部屋全体暖房能力が非常に高く、素早く温まる
ガスファンヒーター約15.3〜31.0円(電気+ガス)部屋全体立ち上がりが早く、給油の手間がない

オイルヒーターの電気代を賢く節約する5つのポイント

オイルヒーターの特長を活かしつつ、電気代を上手に節約するためのポイントを紹介します。

1. 窓際や外気が入る場所に設置する

オイルヒーターの設置場所としては、「窓際」や「ベランダのドア付近」が適しています。

冬場は窓付近で冷気を感じやすくなります(コールドドラフト現象)。窓際にオイルヒーターを設置すると、冷気が床付近へ広がりにくくなり、室内の温度ムラを抑えやすくなります。その結果、室温が安定しやすくなり、消費電力を抑えられる場合があります。

家電ライター  小池 由起子
オイルヒーターの周囲に家具を密着させたり、洗濯物などで放熱を妨げたりすると暖房効率が低下することも。周囲に十分なスペースを確保して使用すると、効率よく暖房しやすくなり、電気代の節約にもつながります。

2. お部屋の断熱性・気密性を高める

オイルヒーターは暖めた部屋の温度を維持しやすいですが、熱が逃げやすい環境にあると、暖房負荷が大きくなり、消費電力が増えやすくなります。

  • 床まで届く丈の「厚手断熱カーテン」を使用する
  • 窓ガラスに「断熱シート」や「断熱用の気泡緩衝材」を貼る
  • ドアやサッシの隙間に「隙間風防止テープ」を貼る

これらの工夫によって部屋の気密性・断熱性を高めると、熱が逃げにくくなり、室温を維持しやすくなります。その結果、サーモスタットによる温度制御が働きやすくなり、消費電力を抑えられる場合があります。

3. 設定温度を控えめにし、ECOモードを活用する

暖房時の推奨設定温度は「20℃前後」が目安とされています。必要以上に高い温度に設定せず、快適に過ごせる温度に設定することで、消費電力を抑えやすくなります。

また、オイルヒーターに搭載されている「ECOモード」などの省エネ機能を活用すると、室温に応じて出力を自動で制御するため、消費電力を抑えられる場合があります。

4. タイマー機能を活用する

オイルヒーターは温風を吹き出す暖房器具と比べると、部屋が暖まるまでに時間がかかる傾向があります。一方、本体が暖まるとオイルの余熱によって、電源を切った後もしばらく暖かさが持続するのが特徴です。

この特徴を活かし、「就寝前にOFFタイマーをセットする」「起床前にONタイマーをセットする」など、生活リズムに合わせてタイマーを活用すると、無駄な電気代の削減につながります。

5. 速暖性のある暖房器具と併用する

冷え切った部屋をオイルヒーターだけで暖めようとすると、部屋があたたまるまでに時間がかかり、電力電力が大きくなりやすくなります。

帰宅直後や朝などの冷え込みが厳しい時間帯は、エアコンや石油ファンヒーターなどの速暖性が高い暖房器具で部屋を温め、その後オイルヒーターで室温を維持するという使い方も有効です。使用状況によっては、効率よく暖房できる場合があります。

家電ライター  小池 由起子
電気代を抑えるためには、サーキュレーターを併用するのもおすすめです。オイルヒーターを使用すると、暖かい空気が天井付近にたまりやすくなるため、サーキュレーターで室内の空気を循環させると、温度ムラを抑えるのに役立ちます。室温が均一になることで、設定温度を必要以上に上げずに済む場合があり、結果として電気代の節約につながることがあるので試してみましょう。

オイルヒーターに関するよくある疑問(Q&A)

オイルヒーターの使用については、多くの方が疑問を抱いています。ここでは、よくある質問を見ていきましょう。

Q1. 24時間つけっぱなしにする方が電気代が安くなるって本当?

A. 基本的にはつけっぱなしよりも、こまめにタイマー等で消す方が電気代は安くなります。

高断熱・高気密住宅では、一度室温が安定すると、サーモスタットによる温度制御によって、消費電力を抑えて運転できる場合があります。ただし、一般的な住宅では室内の熱が外へ逃げやすいため、不在時や使用しない時間帯まで運転を続けると、電気代が高くなりやすくなります。使用状況に合わせて電源を切ったり、タイマー機能を活用したりするとよいでしょう。

Q2. オイルヒーターはどんな部屋に向いている?

A. 「寝室」「子供部屋」「書斎・在宅ワーク部屋」など、静かな環境で過ごしたい部屋に適しています。

オイルヒーターは運転音が静かで、温風を拭き出さないため、暖房による乾燥を感じにくく、ハウスダストを巻き上げにくいのが特徴です。また、火を使わず、本体表面も極端な高温になりにくい設計の機種が多いため、安全性に配慮されています。静かで温風が出ない暖房器具を使いたい方におすすめです。

まとめ

オイルヒーターの電気代は、設定温度や室温、部屋の断熱性能、使用時間などによって異なります。消費電力を抑えるためには、設置場所や断熱対策を工夫し、タイマー機能やECOモードなどを活用することが大切です。。

オイルヒーターの電気代を抑えるためには、以下のポイントを意識しましょう。

  • 窓際に設置し、冷気が室内へ広がりにくいようにする
  • 厚手カーテンや断熱シートなどで部屋の断熱性を高める
  • ECOモードやタイマー機能を活用する
  • 部屋が暖まるまでは、エアコン等の暖房器具と併用する

オイルヒーターは運転音が静かで温風を拭き出さないことが特長です。自宅の環境や使い方に合わせて上手に活用し、冬を快適に過ごしましょう。

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