【2026年】電気ポットの電気代はいくら?賢い節電術と使い方を伝授

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電気ポットは、いつでも温かいお湯がすぐに使える便利な家電です。一方、保温機能を使用する時間が長いと「毎月の電気代がどのくらいかかっているのだろう?」と気になる方も多いと思います。
電気ポットの電気代は、本体の断熱性能や容量、保温温度の設定、使い方によって大きく変わります。

この記事では、公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が定める電気料金単価(31円/kWh)をもとに、電気ポットの電気代の目安を試算します。
あわせて、電気ケトルやガスコンロ、電子レンジとのコスト比較や、今日から実践できる節約のコツも紹介しますので、参考にしてください。

監修者情報

株式会社ヤマダデンキ
セグメント事業統括部 インターネット事業部 ネット商品企画部 SMD

星野 祐孝

株式会社ヤマダデンキにてデジタル商品の仕入部門に20年以上従事し、幅広い商品カテゴリを現場で経験。EC部門にて商品企画や広告・SEOなどを担当するほか、ゲーム部門"ヤマダゲーム"などでキャラデザインやIP活用、ゲームの開発など多岐の業務を兼任する。ヤマダデンキの家電情報サイトには設立時より参画し、培った知見を活かし、記事の企画・監修を幅広く担当

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家電ライター

小池 由起子

新卒で大手電機メーカーに入社し、子育てをしながら約21年間勤務。宣伝部門では展示資料作成や広告代理店対応など、家電製品の情報発信業務に従事した。
展示会や家電量販店での説明業務にも携わり、専門的な内容をユーザー目線で分かりやすく伝えることを得意とする。
研究開発部門では製品開発プロセスや技術背景への理解を深め、メーカー視点と生活者視点の両面から製品の特長を伝える力を培った。退職後は家電ライターとして10年以上活動し、大手Webメディアを中心に生活家電・調理家電・美容家電など幅広い分野の記事制作に携わる。これまでに執筆・リライトを手がけた家電関連のSEO記事は800本以上。現在は家電情報の発信・監修を行っている。

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目次

電気ポットの電気代の目安と試算根拠

まずは、一般的な家庭用電気ポット(2.2L〜3.0Lクラス)について、日本電機工業会(JEMA)の測定条件をもとに試算した電気代の目安と、その試算根拠について解説します。

※本記事では、公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が定める新電力料金目安単価「31円/kWh(税込)」を用いて試算しています。

電気代試算の前提条件と計算式

電気ポットの年間消費電力量は、日本電機工業会(JEMA)が定める測定基準(室温23℃、2.2L〜3.0Lサイズ、1日あたり満水沸騰2回・再沸騰2回・保温23時間など)に基づいて測定されています。

電気ポットでお湯を沸かす際の電気代目安は、以下の通りです。

【水1Lを沸騰させる場合の電気代】
水(15℃)1Lを100℃まで加熱するために必要な熱量は約85kcalです。
これを電力量に換算すると約0.099kWhとなります。
理論上の1電気代の目安:0.099kWh × 31円/kWh = 約3.1円

理論上の電気代の目安から試算すると、満水(約2.2L〜3.0L)の水を一から沸かす場合は、1回あたり約8円〜11円の電気代がかかる計算になります。
実際の電気代は、保温時間や設定温度、本体の断熱性能、室温や使用状況などによって異なります。

1日・1ヶ月・1年あたりの電気代比較

標準的な電気ポットを想定し、年間消費電力の違いによる電気代の目安を試算すると、以下のようになります。

期間標準モデル(年間消費電力量:約300kWh)省エネVEモデル(年間消費電力量:約200kWh)
1日あたり約25.5円約17.0円
1ヶ月あたり(30日)約765円約510円
1年間あたり約9,300円約6,200円

※上記の表は年間消費電力量をもとに試算した目安です。実際の電気代は、機種や容量、保温温度、使用頻度、室温などによって異なります。

電気ポットの電気代は湯沸かし時だけではなく保温中や保温時間による消費電力の影響も受けます
保温性能に優れたVE構造のモデルは、使用条件によって年間の電気代を抑えられる場合があります。

電気ポットの使い方による電気代の違い

電気ポットは「24時間保温する」か「使うたびに沸かす」かによって、消費電力や電気代が変わります。

24時間保温すると電気代に影響しやすい

電気ポットはお湯を沸かした後も、設定した温度(98℃・90℃・80℃など)を維持するために、温度が下がると自動でヒーターが作動します。

特に「98℃」などの高い保温設定では、外気との温度差が大きくなるため、保温に必要な消費電力量が増える傾向があります。
保温時間が長いほど電気代に影響するため、保温温度を適切に設定することが節電につながります。

こまめに電源を切り再沸騰を活用すると電気代を抑えやすい

「使わない時間は電源を切り、使う直前にお湯を沸かす(または再沸騰させる)」という使い方をすると、保温にかかる消費電力を抑えられます。

一方で、冷めたお湯や水をその都度沸騰させる場合は、定格消費電力(約700W〜1,300W)で加熱するため、その都度電力を消費します。
使用頻度や保温時間によっては、保温機能を活用した方が電気代を抑えられる場合もあります。
家庭でお湯を使用する頻度やライフスタイルに合わせて、保温機能と沸騰を使い分けることが大切です。

家電ライター  小池 由起子
電気ポットの使い方として見直したいのが、設置場所です。窓際などの冷気が当たりやすい場所に置くと、熱が逃げやすくなり、保温時の消費電力が増えることも。電気代を抑えるためには、直射日光や熱源を避けるとともに、冷暖房の風が直接当たりにくい場所に設置するとよいでしょう。

【比較表】電気ポットと他の湯沸かし手段のコスト比較

お湯を沸かす主な手段について、コストの目安や特徴を比較しました。なお、電気料金やガス料金、使用条件によって実際のコストは異なります。

※下記の表は、電気料金31円/kWh、都市ガス160円/㎥、LPガス600円/㎥を用いて試算した一例です。実際のコストは契約料金や機種、使用環境などによって異なります。

湯沸かし手段1Lあたりの沸騰コスト目安保温機能の有無適した前提条件・用途
電気ポット(標準)約3~4円 + 保温代あり1日に何度も温かいお湯を少量ずつ使う場合
電気ケトル約3.2円一部機種のみ1回ごとに必要な分(1〜2杯分)だけすぐ沸かしたい場合
都市ガスコンロ約2.3円なし料理などで一度に1L以上の大量のお湯を沸かす場合
LPガス(プロパン)コンロ約3.9円なしガス契約単価によるが、大量調理時などに活用
電子レンジ(コップ1杯200ml)約0.4円(200mlあたり)なし飲み物1杯分だけをマグカップで直接温める場合

※試算前提:電気単価31円/kWh、都市ガス単価160円/m3(熱効率55%)、LPガス単価600円/m3、水温15℃から100℃への加熱した場合の目安です。実際のコストは、契約料金や使用環境、機器の性能などによって異なります。

用途に合わせて沸かし手段を使い分ける

【電気ケトルとの使い分け】
電気ケトルは必要な分だけを短時間で沸かすため、保温にかかる電力を消費しません。
「朝や夜にコーヒーやお茶を1~2飲む程度」であれば電気代を抑えやすい傾向があります。
一方、「在宅ワークや赤ちゃんのミルク作りで、日中を通して何度もお湯を使う」場合は、保温機能のある電気ポットの方が利便性が高い場合があります。

【ガスコンロや電子レンジとの使い分け】
都市ガスコンロは、一度に多くのお湯を沸かす場合に適しています。
なお、LPガスは地域や契約内容によってガス料金が異なるため、電気よりコストが高くなる場合があります。
また、コップ1杯分(約200ml)を温める程度であれば、電子レンジを活用すると手軽です。

電気ポットの電気代を節約する5つのコツ

電気ポットの利便性を活かしたまま、毎月の電気代を効果的に抑えるコツを紹介します。

  • 保温設定温度を低め(90℃や80℃)に設定する
  • 省エネタイマー(節電タイマー)を活用する
  • 旅行や外出などで長期間使わないときはプラグを抜く
  • 必要以上の水を入れて沸かさない
  • コップ1杯分のお湯は電子レンジや電気ケトルを活用する

1. 保温設定温度を低め(90℃や80℃)に設定する

多くの電気ポットには保温温度を「98℃」「90℃」「80℃」「70℃」などに設定できる機能があります。
設定温度を「98℃」から「90℃」や「80℃」へ下げると、外気との温度差が小さくなり、熱が逃げにくくなるため、保温時の消費電力を抑えられます。
また、カップ麺などで熱湯が必要なときだけ「再沸騰」機能を利用すると、保温にかかる電気代の節約につながります。

2. 省エネタイマー機能を活用する

就寝中や通勤・通学中など、お湯を全く使わない時間帯がある場合は「節電タイマー(6時間/9時間など)」を設定しましょう。
タイマーをセットすると指定した時間帯は保温を停止し、設定時間の終了後に保温を再開したり、再加熱をしたりする機種があります。
深夜帯の消費電力を抑えられるため、おすすめの機能です。

3. 長時間使わないときはプラグを抜く

週末の外出や旅行で1日以上使用しない場合や、夏場で温かいお湯を使う機会が少ない時期は、電源プラグを抜いておきましょう。
保温にかかる電力を抑えられるだけでなく、不要な通電を防ぐことで安全面にも配慮できます。

4. 必要以上の水を入れて沸かさない

1日に使う量が少ないにもかかわらず、常に満水(3Lなど)まで水を入れて沸かすと、その分湯沸かしにかかる電力と時間が大きくなります。
その日に使用する予定の分量に合わせて給水することで、加熱にかかる時間を短縮でき、電気代の節約につながります。

5. 少量のお湯なら電子レンジや電気ケトルを活用する

1杯分(約150〜200ml)のお湯が必要な場合は、用途に応じて電気ケトルや電子レンジを使い分ける方法もあります。電気ポットで再沸騰させるよりも効率的な場合があり、使用状況によっては電気代の節約につながります。

家電ライター  小池 由起子
意外と見落とされがちですが、電気ポットの内側に水アカ(カルキ)が付着すると、加熱効率の低下やニオイの原因になることがあります。電気代だけでなく衛生面にも配慮し、定期的にクエン酸洗浄などのお手入れを行うとよいでしょう。お手入れ方法や使用できる洗浄剤は機種によって異なるため、取扱説明書を確認してください。

電気代を抑える電気ポットの選び方

電気ポットの購入や買い替えを検討している場合は、本体の構造や機能に注目することで長期的・継続的に電気代を抑えやすくなります。

VE構造(真空断熱魔法瓶構造)搭載モデルを選ぶ

電気ポットの省エネ性能で重要なポイントの一つが「VE構造(Vacuum Electric)」と呼ばれる真空断熱構造です。
ステンレス製魔法瓶と同じ真空断熱構造を採用しているため、熱が逃げにくく、保温時のヒーターの作動を抑えやすくなります。

使用条件によって差はありますが、保温にかかる消費電力を抑えられるため、長期的な電気代の節約につながる場合があります。

家庭の人数や用途に合った容量を選ぶ

電気ポットの容量は、必要以上に大きすぎない適切なサイズを選びましょう。

  • 1.0L〜2.0L程度:一人暮らし〜2人世帯、使用頻度が少ない場合
  • 2.2L〜3.0L程度:3人〜4人世帯、日常的にお茶やミルクでお湯を使う場合
  • 4.0L以上:大人数世帯、オフィスや店舗など給湯頻度が高い環境

容量が大きいほど一度に加熱・保温するお湯の量が増えるため、消費電力量が大きくなる傾向にあります。家族の人数やライフスタイルに合ったサイズを選ぶことが大切です。

定格消費電力(ワット数)と沸騰までの時間で選ぶ

電気ポットの湯沸かし時の定格消費電力は、700〜1,300W程度と製品によって異なります。
ワット数が高いモデルは湯沸かし時間が短くなりますが、同じ量の水を沸かす場合に必要な消費電力量(kWh)は大きく変わらない傾向があります。
「朝の忙しい時間にすぐお湯を沸かしたいか」「契約アンペア数に余裕があるか」なども考慮して選ぶとよいでしょう。

家電ライター  小池 由起子
一部の上位モデルには、人の使用状況や周囲の明るさに応じて、保温温度やヒーターの動作を自動制御する省エネ機能を搭載した製品もあります。電気代の節約を重視する場合は、このような機能の有無を確認してみてください。

まとめ

電気ポットの電気代は、最新の電気料金単価(31円/kWh)で試算した場合、標準モデルで月額約765円(年間約9,300円)、VE構造(真空断熱)の省エネモデルで月額約510円(年間約6,200円)が目安となります。

電気ポットの電気代を抑えるには、保温温度の設定やタイマー機能を活用し、必要な量だけ沸かすなど、使い方を見直すことが大切です。また、買い替えを検討している場合は、VE構造を採用したモデルを選ぶことで、保温時の消費電力を抑えやすくなります。

家族の人数やお湯の使用頻度、に合った電気ポットを選び、ライフスタイルに合わせて上手に活用してみましょう。

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