空気清浄機から臭いがする原因とは?正しい対処法と予防策

  • URLをコピーしました!

気に入ったら長押しでシェアしてね!

監修者情報

株式会社ヤマダデンキ
セグメント事業統括部 インターネット事業部 ネット商品企画部 SMD

星野 祐孝

ヤマダデンキのデジタル商品仕入部門にて20年ほど勤務した知識や経験を生かし、EC部門にて商品企画や広告・SEOなどを担当し 他にもゲーム部門”ヤマダゲーム”などでキャラデザインやIP活用、ゲームの開発など多岐の業務を兼任する。その培った知見で 家電情報サイトは設立時より深く関わり、記事の企画から監修まで、幅広く携わっております

...続きを読む

目次

空気清浄機から臭いがする主な原因

空気清浄機は室内の空気を浄化し、快適な環境を作り出す便利な家電製品です。しかし、使用していくうちに、空気清浄機本体が臭うということがあります。

ここでは、空気清浄機から臭いがする主な原因について詳しく解説していきます。臭いの原因を理解することで、適切な対処法を見つけ、臭いのない清潔な空気清浄機を維持することができるでしょう。

室内の強い臭いの蓄積

空気清浄機は室内の空気を吸い込み、フィルターを通して空気の汚れを除去した後、再び室内に放出します。このため室内に強い臭いがある場合、その臭いがフィルターに吸着してしまい、空気清浄機内部に蓄積されていきます。

喫煙やペットの臭い、料理の煙などが原因で、室内の臭いが強くなっている場合は特に注意が必要。これらの臭いが空気清浄機内部に残留し、後から不快な臭いとして放出されることがあるのです。

フィルターの汚れ

空気清浄機のフィルターは、空気中のホコリや汚れを取り除く重要な役割を担っています。しかし、フィルターが汚れてくると、空気清浄機の性能が低下するだけでなく、臭いの原因にもなります。

特に、集じんフィルターや脱臭フィルターの汚れは、臭いの主な原因となります。これらのフィルターに溜まった汚れから、不快な臭いが発生することがあるのです。定期的なフィルターの掃除や交換が、臭い対策には欠かせません。フィルターの耐用年数が10年となっているような空気清浄機も中にはありますが、使用頻度や空気の清浄度によっては1年以内に臭いが付いてしまうことも。水洗いできないフィルターであれば一度臭いが付いてしまったら抜本的な対策は交換以外ほとんど効果が薄いと言っても差し支えありません。

本体内部への臭いの付着

空気清浄機の本体内部に、臭いが直接付着することもあります。長期間使用していると、本体内部の壁面や部品に、室内の臭いが徐々に蓄積されていきます。

この臭いは、フィルターを交換しただけでは取り除くことができません。本体内部の臭いを取り除くためには、メーカーに点検を依頼するか、自分で内部を掃除する必要があります。ただし、空気の経路まで全て分解掃除できる空気清浄機はほぼありません。その際はメーカーでの修理扱いのオーバーホールか、その費用が高く付くようであれば空気清浄機本体の買い替えに繋がります。

喫煙や料理の煙による影響

喫煙や料理の際に発生する煙は、空気清浄機の臭いの原因となることがあります。煙に含まれるタールやニコチン、油分などが、フィルターや本体内部に付着し、後から不快な臭いを放出するのです。

喫煙者がいる家庭や、料理の煙が多い環境では、空気清浄機のメンテナンスをより頻繁に行う必要があります。煙の影響を最小限に抑えるためには、喫煙や料理の際には換気を十分に行うことが大切です。フィルターが黄ばんできて臭いが付いてきたら交換のサイン。ヘビースモーカーが家にいる場合は耐用年数の1/10程度で交換しなければいけないことも少なくありません。

ペットの臭いの影響

ペットを飼っている家庭では、ペットの臭いが空気清浄機に影響を与えることがあります。犬や猫などのペットは、毛やフケ、唾液や糞尿などに特有の臭いがあり、これらが空気清浄機内部に蓄積されると、不快な臭いの原因となります。

ペットの臭いを防ぐためには、ペットの毛をこまめにブラッシングし、床や家具などに付着した臭いを定期的に掃除することが重要です。また、空気清浄機のフィルター交換や内部の掃除を、通常よりも頻繁に行うことをおすすめします。また、ペットのトイレトレーニングを徹底し、決まった場所での排泄を促すことで臭いのもとを一箇所に集中できます。

臭いの原因特定方法

加湿空気清浄機から発生する臭いには、様々な原因が考えられます。臭いの原因を特定するためには、いくつかの方法を試してみることが大切です。

フィルターを外して本体の臭いを確認

臭いの原因が本体にあるのか、フィルターにあるのかを見極めるために、まずはフィルターを取り外して本体のみで運転してみましょう。もし本体から臭いがする場合は、内部に臭いの原因があると考えられます。ただし、ものによってはフィルターを付けないと動作しない空気清浄機もあります。その場合はフィルターの汚れ具合や臭いをチェックしましょう。

ターボ運転による内部浄化

本体内部に臭いの原因がある場合、ターボ運転を行うことで内部の汚れが和らぐ場合があります。ターボ運転とは、通常よりも高い風量で運転することで、内部に付着した臭いを取り除く方法です。

メーカーへの点検依頼

ターボ運転を行っても臭いが改善しない場合は、メーカーへの点検依頼を検討しましょう。専門家による点検で、臭いの原因を特定し、適切な対処法を提案してもらうことができます。ただし、正常な範囲内での臭いと診断されて未修理で戻ってくる場合もあります。それでも臭いが気になるのであれば買い替えを検討しましょう。

集じんフィルターと脱臭フィルターの確認

フィルターが臭いの原因である可能性も高いです。特に、集じんフィルターと脱臭フィルターは、汚れや臭いが蓄積しやすい部分になります。

集じんフィルターは掃除機でホコリを吸い取るように掃除し、脱臭フィルターは天日干しを行うことで、臭いを取り除くことができます。それでも臭いが取れない場合は、フィルターの交換を検討する必要があります。耐用年数まで時間が経っていなくても臭いや汚れが気になる場合は交換を実施しましょう。

加湿フィルターの確認

加湿空気清浄機特有の部分である加湿フィルターも臭いの原因となり得ます。加湿フィルターは、定期的な掃除が欠かせません。

加湿フィルターの臭いの原因はほとんどが水道水に含まれるカルキや不純物に由来するものがほとんど。月に1回程度、水やぬるま湯で押し洗いを行い、汚れがひどい場合は中性洗剤や専用の洗剤を使って浸け置き洗いをします。この際にクエン酸などのカルキを中和するようなものであればとくに効果的です。

フィルターの掃除方法

加湿空気清浄機を長期的に使用していると、フィルターの汚れが臭いの原因となることがあります。ここでは、フィルターの種類ごとに適切な掃除方法をご紹介します。

集じんフィルターと脱臭フィルターの掃除機での清掃

集じんフィルターと脱臭フィルターは、掃除機を使ってホコリや汚れを吸い取るのが基本的な掃除方法です。水洗いは出来ないので、臭いがどうしても気になるのであれば天日干しや汚れがひどい場合は交換が基本になります。

掃除機のブラシアタッチメントを使用し、フィルター表面を丁寧に掃除します。この際、フィルターを破損しないよう、優しく扱うことが重要です。掃除後は、フィルターを完全に乾燥させてから本体に戻してください。

脱臭フィルターの天日干し

脱臭フィルターは、掃除機での清掃に加えて、天日干しを行うことで臭いを取り除くことができます。

脱臭フィルターを本体から取り外し、直射日光の当たる場所で数時間干します。紫外線の殺菌効果により、臭いの原因となる細菌を除去できます。ただし、あまりに長時間の日光露出はフィルターの劣化を招く恐れがあるため注意が必要です。それでも臭いが取れないのであれば無理せず交換を考えましょう。

加湿フィルターの定期的な水洗い

加湿フィルターは、月に1回程度の頻度で水洗いを行いましょう。汚れがひどい場合は、中性洗剤や専用の洗剤を使用します。クエン酸などのカルキを中和する洗剤が有効です。

加湿フィルターを本体から取り出し、水またはぬるま湯で優しく押し洗いをします。洗剤を使用する場合は、フィルターに残らないよう十分にすすぐことが大切です。洗浄後は、陰干しで完全に乾燥させてから本体に戻してください。洗浄後の乾燥が不完全だとこれも臭いの原因になり得ます。

加湿フィルターの浸け置き洗い

加湿フィルターの汚れがひどい場合は、浸け置き洗いが効果的です。中性洗剤や専用の洗剤、クエン酸を使用して数時間から一晩程度浸け置きします。

浸け置き後はフィルターを水でよくすすぎ、洗剤が残らないようにします。その後、陰干しで十分に乾燥させてから本体に戻します。浸け置き洗いはフィルターへの負担が大きいため、必要な場合のみ行うようにしましょう。高頻度で行うと加湿能力の低下を招くこともあります。

洗剤や漂白剤の使用

加湿フィルターの洗浄には、中性洗剤や専用の洗剤、クエン酸を使用します。また、漂白剤を使用することで、より強力な殺菌・消臭効果が期待できます。

洗剤や漂白剤を使用する際は、必ず製品の取扱説明書に従い、適切な濃度と方法で使用してください。誤った使用は、フィルターの劣化や破損につながる恐れがあります。また、洗剤や漂白剤が残らないよう、十分にすすぐことが重要です。

フィルター交換の目安

加湿空気清浄機を長期間使用していると、フィルターの汚れが蓄積し、臭いの原因となることがあります。ここでは、各フィルターの交換時期について詳しく解説します。

集じんフィルターの交換時期

集じんフィルターは、空気中のホコリや花粉などを捕らえる役割を担っています。一般的に、集じんフィルターの交換時期は、使用環境にもよりますが、約6ヶ月から1年ごとが目安とされています。中には10年程度と謳っているものもありますが、その前に交換したほうが良い場合が多いでしょう。

ただし、ペットを飼っている家庭や、喫煙者がいる場合は、フィルターが早く汚れる傾向にあるため、より頻繁な交換が必要です。集じんフィルターが黄ばんできたり臭いが気になってきたりしたら、交換を検討しましょう。

脱臭フィルターの交換時期

脱臭フィルターは、空気中の臭いを吸着する役割を果たしています。脱臭フィルターの交換時期は、約6ヶ月から1年ごとが一般的な目安です。

しかし、料理の臭いやペットの臭いなど、室内の臭いが強い場合は、脱臭フィルターの寿命が短くなる可能性があります。脱臭効果が低下してきたら、フィルターの交換を検討してください。

加湿フィルターの交換時期

加湿フィルターは、水を吸収し、空気中に水分を放出する役割を担っています。加湿フィルターの交換時期は、約1年から2年ごとが目安とされています。

ただし、水質によっては、フィルターの寿命が短くなる場合があります。硬水や鉄分の多い水を使用すると、フィルターに汚れが蓄積しやすくなります。加湿効果が低下したり、臭いが気になる場合は、フィルターの交換を検討しましょう。加湿フィルターが白く固まってきたら交換のサインです。

使用環境による交換時期の変動

加湿空気清浄機のフィルター交換時期は、使用環境によって大きく変動します。ペットを飼っている家庭、喫煙者がいる家庭、料理の臭いが強い家庭などでは、フィルターの汚れが早く蓄積するため、より頻繁な交換が必要になります。

また、空気清浄機を1日あたり長時間使用する場合や、部屋の広さに対して空気清浄機の能力が不足している場合も、フィルターの交換時期が早まる傾向にあります。自宅の使用環境を考慮し、適切なタイミングでフィルターを交換することが大切です。

臭い予防のためのメンテナンス

加湿空気清浄機を快適に使用し続けるためには、適切なメンテナンスが不可欠です。ここでは、臭い予防のための具体的な手入れ方法をご紹介します。

定期的なフィルター掃除

加湿空気清浄機の心臓部ともいえるのが各種フィルターです。集じんフィルター、脱臭フィルター、加湿フィルターなどが装備されており、これらのフィルターが汚れると、臭いの原因となります。

集じんフィルターや脱臭フィルターは、掃除機でホコリを吸い取るようにします。水洗いは避けましょう。脱臭フィルターは天日干しが有効ですが、それでも臭いが取れない場合は交換を検討してください。加湿フィルターは、月に1回程度、水かぬるま湯で押し洗いをし、汚れがひどい場合は中性洗剤や専用洗剤、クエン酸を使って浸け置き洗いを行います。漂白剤を使用することも効果的です。

本体内部の清掃

フィルターだけでなく、本体内部にも臭いが付着することがあります。喫煙や料理の際の煙、ペットの臭いなどが室内に充満し、加湿空気清浄機に臭いが残ることが多いのです。

臭いの原因を特定するためには、まずフィルターを外して動作させ、本体自体に臭いがあるかを確認します。もし臭う場合は、ターボ運転を行って内部を浄化してみてください。それでも改善しない場合は、メーカーに点検を依頼することをおすすめします。

適切な使用環境の維持

加湿空気清浄機の臭いを防ぐためには、適切な使用環境を維持することも重要です。室内の換気を十分に行い、強い臭いがこもらないようにしましょう。

また、加湿空気清浄機の設置場所にも注意が必要です。直射日光が当たる場所や、湿気の多い場所は避けるようにしてください。高温多湿な環境では、雑菌が繁殖しやすく、臭いの原因となります。

長持ちさせるためのポイント

加湿空気清浄機を長持ちさせるためには、日頃からのメンテナンスが欠かせません。定期的なフィルターの掃除や本体内部の清掃を行い、清潔な状態を保つことが大切です。

また、使用しない時期には、フィルターを外して乾燥させ、本体内部も十分に乾燥させてから保管するようにしましょう。湿気が残ったまま保管すると、カビや雑菌が繁殖し、次に使用する際に臭いの原因となります。

加湿空気清浄機は、適切なメンテナンスを行うことで、長く快適に使用することができます。臭いが気になる前に、定期的な手入れを習慣づけましょう。

まとめ

加湿空気清浄機から発生する臭いの主な原因は、室内の強い臭いの蓄積、フィルターの汚れ、本体内部への臭いの付着などです。特に、喫煙や料理の煙、ペットの臭いが影響することが多いでしょう。

臭いの原因を特定するには、まずフィルターを外して本体の臭いを確認し、ターボ運転で内部浄化を試みます。改善しない場合はメーカーへの点検依頼を検討しましょう。集じんフィルターや脱臭フィルターの汚れも確認し、掃除や交換を行います。

フィルターの掃除は、集じんフィルターと脱臭フィルターを掃除機で清掃し、脱臭フィルターは天日干しを行います。加湿フィルターは定期的な水洗いと、汚れがひどい場合は浸け置き洗いが効果的です。洗剤や漂白剤の使用も有効ですが、取扱説明書に従って適切に使用することが大切ですね。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次